目が覚める。
いつの間にか、公園のベンチで寝てしまっていたみたいだ。
ねむ……。
幽霊になっても、眠いんだな、と思う。
『……今何時だろ』
公園にあった時計を見る。
『11時20分……』
辺りは真っ暗だ。
夜だなー、という感じ。
やることも行くところもないので、その辺を歩いてみる。
でも、すぐに飽きてしまった。
誰もいない。
つまらない。
幽霊でさえもいない。
寂しい。
『……もう一回寝ようかな』
そう呟いておきながら、全く眠くはない。
なにもやることがない。
……家に帰ろうかな。
帰りたいわけではないけれど、行くところがないんだよな。
ぼんやりとした意識の中、家に向かって歩き出す。
『死んだら、楽になれると思ったけど、やることがなさすぎて、つまらないな。早くあの世に行きたい』
寒いとか、暑いとか、特になにも感じないし、お腹もすかない。
物に触ることができないくせに、壁はすり抜けられない。
おかしい。
矛盾している。
でも、それが幽霊。
……どっちのほうが楽なんだろう。
結局、俺の運命は神様が握っている。
『……結局、神様に愛された人が勝ちだよな』
俺は、神様に愛されなかった。
だから、家ではあんな目に……。
……いや、違うか。
俺のせいか。
……俺が、母さんを殺したんだ。
俺のせいで、母さんは、……倒れたんだから。
俺は、ずっとワガママだった。
そのせいで、母さんを追い詰めた。
俺は、誕生日プレゼントで、どうしてもゲームが欲しかった。
他のみんなが持っていたのに、俺だけ持っていなかったから。
母さんと父さんにお願いしたけど、渋い顔をされた。
高かったからだ。
でも、どうしても欲しかった。
だから、母さんにずっと頼んだ。
「お願い、買ってよ」、「なかったら、仲間はずれにされるかもしれない」、「お手伝いもちゃんとするから」、「勉強するから」。
母さんは、なんともいえない表情をしていた。
でも、ある日を境に、母さんは急に忙しくなっていた。
その理由を、俺は知らなかった。
母さんは専業主婦だ。
俺を産んで、仕事を辞めた。
父さんの収入だけでも、生活できたから。
……母さんは、俺のために、働いていた。
詳しくは知らないけれど。
家にいることが少なくなった。
父さんと母さんの仲が悪くなった。
……全部、俺のせいだった。
俺が、ワガママ言ったせいだった。
母さんには、限界が訪れた。
学校から帰って来て、友達と遊ぶ、って母さんに伝えて、すぐに家を出ようと思っていた時。
キッチンでは、タイマーが鳴り続けていた。
お湯が溢れ出している音がした。
嫌な予感がした。
……キッチンを見ると、母さんは倒れていた。
すぐにテーブルの上に置いていたスマホで救急車を呼んだ。
……でも、間に合わなかった。
俺のせいだ。
俺が、ワガママなんて言っていなければ……。
俺が、もっと早く帰っていれば……。
いつの間にか、公園のベンチで寝てしまっていたみたいだ。
ねむ……。
幽霊になっても、眠いんだな、と思う。
『……今何時だろ』
公園にあった時計を見る。
『11時20分……』
辺りは真っ暗だ。
夜だなー、という感じ。
やることも行くところもないので、その辺を歩いてみる。
でも、すぐに飽きてしまった。
誰もいない。
つまらない。
幽霊でさえもいない。
寂しい。
『……もう一回寝ようかな』
そう呟いておきながら、全く眠くはない。
なにもやることがない。
……家に帰ろうかな。
帰りたいわけではないけれど、行くところがないんだよな。
ぼんやりとした意識の中、家に向かって歩き出す。
『死んだら、楽になれると思ったけど、やることがなさすぎて、つまらないな。早くあの世に行きたい』
寒いとか、暑いとか、特になにも感じないし、お腹もすかない。
物に触ることができないくせに、壁はすり抜けられない。
おかしい。
矛盾している。
でも、それが幽霊。
……どっちのほうが楽なんだろう。
結局、俺の運命は神様が握っている。
『……結局、神様に愛された人が勝ちだよな』
俺は、神様に愛されなかった。
だから、家ではあんな目に……。
……いや、違うか。
俺のせいか。
……俺が、母さんを殺したんだ。
俺のせいで、母さんは、……倒れたんだから。
俺は、ずっとワガママだった。
そのせいで、母さんを追い詰めた。
俺は、誕生日プレゼントで、どうしてもゲームが欲しかった。
他のみんなが持っていたのに、俺だけ持っていなかったから。
母さんと父さんにお願いしたけど、渋い顔をされた。
高かったからだ。
でも、どうしても欲しかった。
だから、母さんにずっと頼んだ。
「お願い、買ってよ」、「なかったら、仲間はずれにされるかもしれない」、「お手伝いもちゃんとするから」、「勉強するから」。
母さんは、なんともいえない表情をしていた。
でも、ある日を境に、母さんは急に忙しくなっていた。
その理由を、俺は知らなかった。
母さんは専業主婦だ。
俺を産んで、仕事を辞めた。
父さんの収入だけでも、生活できたから。
……母さんは、俺のために、働いていた。
詳しくは知らないけれど。
家にいることが少なくなった。
父さんと母さんの仲が悪くなった。
……全部、俺のせいだった。
俺が、ワガママ言ったせいだった。
母さんには、限界が訪れた。
学校から帰って来て、友達と遊ぶ、って母さんに伝えて、すぐに家を出ようと思っていた時。
キッチンでは、タイマーが鳴り続けていた。
お湯が溢れ出している音がした。
嫌な予感がした。
……キッチンを見ると、母さんは倒れていた。
すぐにテーブルの上に置いていたスマホで救急車を呼んだ。
……でも、間に合わなかった。
俺のせいだ。
俺が、ワガママなんて言っていなければ……。
俺が、もっと早く帰っていれば……。



