『ねえ、雪宮さんさ、梨桜さんってわかる?三輪 梨桜さん』
「知ってるよ。……最近死んじゃった子。突然死、とか言ってたよ。葉月、知り合い?」
『まあ、そんな感じ』
月曜日、学校に行く途中で、そんな話をする。
「梨桜ちゃん、塔英高校だよね?公立高校の中でこの辺ではトップの」
『ああ、うん』
「梨桜ちゃんはね、私のライバルだったの。小学の時にね」
梨桜さんとの思い出を語る雪宮。
「……梨桜ちゃんは、私が三年生の時に初めて同じクラスになったの。梨桜ちゃんは、衣織っていう私の友達の友達だったの。で三年の時はよく話してたんだけど、それから六年になるまではクラス違って、関わりなかったんだよね。六年になってさ、美晴以外の仲良かったコ……衣織、奏ちゃん、心壱ちゃん、月季ちゃん、伊波ちゃんとクラス離れちゃって……。美晴とは、五年の時クラスが違って、その時、梨桜ちゃんと、……愛梨ちゃんっていう梨桜ちゃんの幼なじみと仲良くなっててね。必然的に三人組になったの」
『じゃあ、雪宮さんって、愛梨さんとも知り合い?』
「え?あ、うん。友達だよ。同じクラスになったのは一年の時だけだったけど……。六年になって、梨桜ちゃんと仲良くなってから、結構話すようになったし」
俺と梨桜さんがどこで知り合ったのか、不思議なのだろう。
どこかぼんやりしながら階段を下る。
「あ、そっか。梨桜ちゃん、まだ死んでから49日経ってないのか……」
「芽依ちゃん……?」
後ろから声がする。
……どこかで聞いたことがあるような……。
「あ、愛梨ちゃん」
あ、そうだ。
梨桜さんのことが視える人。
LU:NA.のライブ会場で会った人。
「久しぶり、芽依ちゃん。小学校ぶりだよね?私、今日は寝坊しちゃってさ。いつも早く行ってるから、問題はないんだけどね」
俺には気づかない。
……霊感がある、とかではないんだなぁ。
「久しぶり!……え、でも白雪って遠いよね?」
「まあ、今からなら余裕で間に合うよ。芽依ちゃん、夏芽だよね?すごい!」
「ありがとー。でも白雪なら大学エスカレーターで行けるじゃん。羨ましい〜」
白雪女学院。
中高大一貫校で、歴史のある学校。
愛梨さんって、白雪の生徒なんだ……。
この辺では、白雪の人は、お嬢様で頭が良い、というイメージがある。
「じゃあね、芽依ちゃん。私、下りだから」
「うん、またねー」
駅のホーム。
雪宮は、スマホのメモ機能を使って、俺とコミュニケーションをとることにしたらしい。
『葉月は、なにする?学校行くの?』
『ああ、まあ、うん。一応、そのつもり』
『そっか。分かった。帰りは?』
『雪宮、美術部だよな?待ってるよ。一緒に帰ろう』
『OK』
下り線の電車が到着した。
愛梨さんの姿は、もう見えない。
……愛梨さんの近くに、梨桜さんはいなかったな、と思う。
梨桜さんの残りは、4日。
梨桜さんは、最後を誰と、どこで過ごすのだろう。
俺は、最後の日を、誰と、どこで過ごすのだろう。
……家族とだけは、絶対に嫌だな。
「知ってるよ。……最近死んじゃった子。突然死、とか言ってたよ。葉月、知り合い?」
『まあ、そんな感じ』
月曜日、学校に行く途中で、そんな話をする。
「梨桜ちゃん、塔英高校だよね?公立高校の中でこの辺ではトップの」
『ああ、うん』
「梨桜ちゃんはね、私のライバルだったの。小学の時にね」
梨桜さんとの思い出を語る雪宮。
「……梨桜ちゃんは、私が三年生の時に初めて同じクラスになったの。梨桜ちゃんは、衣織っていう私の友達の友達だったの。で三年の時はよく話してたんだけど、それから六年になるまではクラス違って、関わりなかったんだよね。六年になってさ、美晴以外の仲良かったコ……衣織、奏ちゃん、心壱ちゃん、月季ちゃん、伊波ちゃんとクラス離れちゃって……。美晴とは、五年の時クラスが違って、その時、梨桜ちゃんと、……愛梨ちゃんっていう梨桜ちゃんの幼なじみと仲良くなっててね。必然的に三人組になったの」
『じゃあ、雪宮さんって、愛梨さんとも知り合い?』
「え?あ、うん。友達だよ。同じクラスになったのは一年の時だけだったけど……。六年になって、梨桜ちゃんと仲良くなってから、結構話すようになったし」
俺と梨桜さんがどこで知り合ったのか、不思議なのだろう。
どこかぼんやりしながら階段を下る。
「あ、そっか。梨桜ちゃん、まだ死んでから49日経ってないのか……」
「芽依ちゃん……?」
後ろから声がする。
……どこかで聞いたことがあるような……。
「あ、愛梨ちゃん」
あ、そうだ。
梨桜さんのことが視える人。
LU:NA.のライブ会場で会った人。
「久しぶり、芽依ちゃん。小学校ぶりだよね?私、今日は寝坊しちゃってさ。いつも早く行ってるから、問題はないんだけどね」
俺には気づかない。
……霊感がある、とかではないんだなぁ。
「久しぶり!……え、でも白雪って遠いよね?」
「まあ、今からなら余裕で間に合うよ。芽依ちゃん、夏芽だよね?すごい!」
「ありがとー。でも白雪なら大学エスカレーターで行けるじゃん。羨ましい〜」
白雪女学院。
中高大一貫校で、歴史のある学校。
愛梨さんって、白雪の生徒なんだ……。
この辺では、白雪の人は、お嬢様で頭が良い、というイメージがある。
「じゃあね、芽依ちゃん。私、下りだから」
「うん、またねー」
駅のホーム。
雪宮は、スマホのメモ機能を使って、俺とコミュニケーションをとることにしたらしい。
『葉月は、なにする?学校行くの?』
『ああ、まあ、うん。一応、そのつもり』
『そっか。分かった。帰りは?』
『雪宮、美術部だよな?待ってるよ。一緒に帰ろう』
『OK』
下り線の電車が到着した。
愛梨さんの姿は、もう見えない。
……愛梨さんの近くに、梨桜さんはいなかったな、と思う。
梨桜さんの残りは、4日。
梨桜さんは、最後を誰と、どこで過ごすのだろう。
俺は、最後の日を、誰と、どこで過ごすのだろう。
……家族とだけは、絶対に嫌だな。



