『葉月 麻人くん』
最寄駅についてから、父親が迎えにきているという雪宮と別れた。
『梨桜、さん……』
『待ってたんだー。愛梨、車で帰るから。君と会えたら良いなー、と思って。芽依ちゃんが駅に向かってるの見えたから』
陽キャだな……。
『あ、愛梨?』
『私の幼なじみ。私のことが視える人』
ああ、あの女の人のことか、と納得する。
『君、どうして死んだの?事故?』
『まあ、そんな感じ、です』
自殺、とは言い難い。
『梨桜さんは……?』
『私?私は……突然死』
『え?』
『心臓突然死、ってやつ』
なんとも言えない表情でそう言う梨桜さん。
『原因は、わからないんだってさ。お母さんたちがそう言ってたの、聞いたんだよね』
どこか遠くを見つめながら、そう話す梨桜さんの横顔は、少し寂しそうだった。
『まだまだやりたいこと、たくさんあったのにな……。現世にいられるのは、あと5日。……君は、後悔なく旅立ちなよ?』
後悔なんて、ない。
俺は事故じゃなくて、自殺だから。
……梨桜さんじゃなくて、俺だったら良かったのに。
梨桜さんは、突然死じゃなければ、死なないだろう。
…………少なくとも、自殺はないだろう。
どうして、死にたくない人が……。
『生きている時には気づかなかったけどさ、死んでから気づくことって、たくさんあると思うんだよね。……君は、あと何日?』
『……今日を入れて、29日、です』
『そう……。残りの時間、大切に過ごしなよ?……じゃあ』
最寄駅についてから、父親が迎えにきているという雪宮と別れた。
『梨桜、さん……』
『待ってたんだー。愛梨、車で帰るから。君と会えたら良いなー、と思って。芽依ちゃんが駅に向かってるの見えたから』
陽キャだな……。
『あ、愛梨?』
『私の幼なじみ。私のことが視える人』
ああ、あの女の人のことか、と納得する。
『君、どうして死んだの?事故?』
『まあ、そんな感じ、です』
自殺、とは言い難い。
『梨桜さんは……?』
『私?私は……突然死』
『え?』
『心臓突然死、ってやつ』
なんとも言えない表情でそう言う梨桜さん。
『原因は、わからないんだってさ。お母さんたちがそう言ってたの、聞いたんだよね』
どこか遠くを見つめながら、そう話す梨桜さんの横顔は、少し寂しそうだった。
『まだまだやりたいこと、たくさんあったのにな……。現世にいられるのは、あと5日。……君は、後悔なく旅立ちなよ?』
後悔なんて、ない。
俺は事故じゃなくて、自殺だから。
……梨桜さんじゃなくて、俺だったら良かったのに。
梨桜さんは、突然死じゃなければ、死なないだろう。
…………少なくとも、自殺はないだろう。
どうして、死にたくない人が……。
『生きている時には気づかなかったけどさ、死んでから気づくことって、たくさんあると思うんだよね。……君は、あと何日?』
『……今日を入れて、29日、です』
『そう……。残りの時間、大切に過ごしなよ?……じゃあ』



