「にゃっこにゃこ!」



「ごっ……オマエは、今は何をしてるんだ?」
「何をしてるって……普通に大学生をしてるよ。三月から家を出て、一人暮らしを始めたところ」
「へぇ、一人で住んでるのか。……寂しくないか?」
「一人で住むことが寂しいと思ったことはないな。むしろウチの親は口うるさいところがあってさ。ようやく解放されて、正直ホッとしてるところもあるんだよ」
「へぇ、そっか。それじゃあこれからは、好きなこと何でもできるってことだろ? よかったな!」
「……好きなこと?」
「あぁ。机の前で勉強ばっかしてないでさ、これからは友達ともいっぱい遊べるじゃねーか!」

御主人は、机に向かっている時間が多かった。将来のために勉強をしているって言っていた。でも、本当は自分も友達と遊びたいって言っていたことを、よく覚えている。でもそれは、お母さんがだめだって言うらしい。だけど、もうそれを気にする必要はないってことだろ?

おれは嬉しくて、きっと御主人も、嬉しい顔で笑っているんだろうなって、そう思った。
だけど横を向いても、御主人の顔は全然嬉しそうじゃなかった。

「……友達と、遊びたくねーのか?」
「いや、そもそも俺、友達とかいないし。相手がいないんじゃ遊びようがないだろ?」
「そうなのか?」

うーん、そっか。確かに、一人で遊んでもつまらないよな。じゃあ、どうすればいいんだ? 御主人の友達を一緒に探せばいいのか?