闇サイトハンター

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。

 俺は、隊長大文字伝子と運命的に出逢ったことで、今後の方針を固めた。
 それは、『闇サイトハンター』として、EITOに、いや、大文字伝子に協力していくことだ。

 3月18日。
 先日の、SNSサイトに漏れた『闇バイト情報』で集まった、忍者の格好の『受け子』は傑作だったな。
 今日、見付けたのは、ヨーロッパ各地の傭兵が日本に集結するという話だ、闇サイトに出て来るのは、「自慢したい」奴がいるからだ。
 3月19日。
 妙だな。グレート・グリフォンの挑戦状らしきものが警視庁にメール?
 Redはどうした?人形劇は?
 取り敢えず、EITO東京本部には、時限装置付きで、警告メッセージを送っておいた。
 奴らが、本気を出せば、闇バイト募集なんかより優秀な兵隊が集められる筈だ。
 俺は、直接タッチしない。「探られると困る腹」も持ってるしな。
 ただ、伝子様や総子様の役に立てれば本望さ。
 そうだ。次位用のAVを借りに、GEROに行こう。
 ネットレンタルも流行っているが、俺はしょっちゅう「引っ越し」しているからな。
 GEROに行くと、階段を上るのに苦労している。
 午前中は、案外高齢者が多い。
 俺は、自然と爺さんに手を貸して、一緒に上る。
 一緒に上りながら、案外「グレート・グリフォンってモノホンの爺さんかも、と思った。
 「ありがとう。助かったよ。」
 ああ、上り切った。色々物色してからAVコーナーに行ったら、爺さんのカゴには30本入っていた。万引きじゃないだろうな、と思いつつ、自分の分の精算をして、それとなく見ていたら、30本借りて帰って行った。
 「老後の楽しみか。」と、思わず漏らすと、「それって新作?」と、入って来た子供に尋ねられた。
 「さあ・・・。」と、答を濁していたら、どこかへ行った。
 もう春休みなのかな?
 まあ、いいや。
 外に出ると、爺さんがいた。
 ナナハンに乗って颯爽と去った。
 「カッコイイ!!」
 ―完―