闇サイトハンター

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

 ============================================
 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。

 だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
 「影の正義の味方」になるのだ。
 大文字伝子様の為に。

 闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
 それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
 超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。

 午前10時。俺のアジトD。
 姉貴の家で、失敗しそうだったから、気を引き締めて闇サイトを探していたら、突然、草薙さんからオファーが来た。
 確認したら、『母の日』に襲撃するらしいが、手掛かりはないか?という文面だった。
 今日、5月9日。溯ろう。

 2時間半。見付けた。ジープのレンタルと、機動隊服の購入。こっちはレプリカか。傭兵が来るのか?サバイバルごっこか?

 俺は、とにかく、草薙さんに資料を送った。
 すぐに返信が来た。「ありがとう、伝子。」
 伝子様だー!!
 なわけないか。ありがとう、草薙さん。
 俺は、思い出して、冷蔵庫を開けた。
 やった。まだ期限はある。
 この缶詰は、傭兵時代によく食った。
 少量でも、腹持ちがするんだ。

 もう、皆、死んじまったけどな。
 南部さんに出逢ってなかったら、また傭兵に戻って犬死にしてたかも。
 伝子様に出逢うこともなく、姉貴に再会することもなく。
 何となく、涙が出て来た。

 ―完―