闇サイトハンター

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。

 だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
 「影の正義の味方」になるのだ。
 大文字伝子様の為に。

 闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
 それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
 超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。

 午前10時。あるスーパー。
 俺は、「釜揚げしらす」食べたくて、また、買いにやってきた。
 今日は、姉貴と一緒だ。
 いやなもの見ちまった。
 鮮魚売り場の前で、「立ち食い」やっている奴がいる。
 「不衛生テロ」だ。
 「加津子。」
 「はい。」
 「自転車置き場整理していた警備員に『迷惑行為してる客』がいる、って言ってきて。で、暫く入って来ないで。」

 俺が、食べようとしている男の腕を掴んで離さないでいると、「試食だよ、試食。試食しないと美味しいかどうか判らない。」と言い出した。
 鮮魚売り場主任も店長もやってきた。
 俺は、仲間らしき男のスマホをロックアイスの間に挟んでおいた。
 「ちょっと、NewTubeに投稿したかっただけだよ。」
 その男の言葉に、仲間の男は、震え出した。

 「どうしました?」
 やってきたのは、高峰さんだ。
 俺とはつーかーだ。
 「不衛生テロです。」
 「違いますよ、濡れ衣だ。訴えてやるぞ。こいつが無理矢理俺の腕を・・・。」
 「無理矢理腕を?」
 店長に教える女性達がいた。
 ここのパートさんだ。開店前品だし専門の。
 よく、テレビ局の人間が、「商品がありません。」なんて放送するが、開店と同時に商品が魔法のように並ぶ訳ではない。開店が9時なら、6時とか7時とかから準備するのだ。特に、生ものは、直前直後まで時間がかかる。
 一般食品・お菓子・雑貨等はその後並べるのだ。
 働いた経験の無い者には、想像が付かない「戦争」があるのだ。
 「奥で、お話をうかがいましょう。」と、店長と高峰さんは、言った。
 パートさんは、奴を撮影した。
 顔には、食べていた証拠がある。
 店内は原則撮影禁止だが、この場合はしょうがない。
 仲間の男が逃げようとするので、俺はロックアイスからスマホを取り出し、奴の胸ポケットに放り込んだ。
 売り場主任が、奴を警備員室に「連行」した。

 買物を済ませ、俺は、加津子と共に車に乗った。
 異常はない。草薙さんが手を回してくれたから、セキュリティーは万全だ。
 万一、煽り運転などで危険が迫ったら、DDバッジか、長波ホイッスルを利用するように言われている。伝子様に。
 「郁チャン、変装上手いね。知ってたの?警備員さん。」
 「うん、お友達。」
 「郁チャン、顔が広いのね。晩ご飯だけどさあ・・・。」

 帰ったら、メールで報告しておこう、草薙さん経由で、伝子様に。

 ―完―