闇サイトハンター

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========

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 ==EITOとは、Emergency Information Against Terrorism Organizationを指す==


 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。

 だが、「闇サイトハンター」になって、俺は変わった。
 「影の正義の味方」になるのだ。
 大文字伝子様の為に。

 闇サイトは、ある程度時間開いて、閉じる。まるでモグラのように。
 それに、「年中暇な」若者が引っかかる。まるで「疑似餌」に魚が飛びつくように。
 超一流ハッカーの俺は、その「開いて閉じる」サイトの様子を記録するシステムを開発した。年中24時間見張っている訳にはいかないからだ。

 朝、起きると、警視庁経由でEITOからのお礼の手紙、いや、伝子様からのお礼の手紙がメールで届いていた。
 「クマ情報と対策法伝授、ありがとうございました。お陰でパラ・リヴァイアサンとの闘いに集中出来ました。病院ジャックも短時間で解決しました。パラ・リヴァイアサンの遺言として、次の幹部の名前が判明しました。『ブルー・メデューサ』というオンナらしい。何か手掛かりを掴んだら、教えて下さると助かります。伝子。」
 「喜んでー!!」
 俺は思わず叫んだ。
 オンナかあ。
 まあ、闇サイト探ってれば、何か分かるだろう。

 気晴らしに、コンビニに行ったら、おせちがどうとかって、チラシが目立つ。
 不景気でも、おせちって特別なんだよな。
 去年は正月いなかったな、俺。
 姉貴と、いや、加津子とささやかな、お正月するか。
 え?コンビニ強盗?大して現金ないよ。
 狙うとこ違うだろ。財務省の金庫狙えよ。
 男は、ナイフを向けて来た。
 俺は、『丈夫』な手袋で刃を受取り、捻ったら、簡単にコケた。
 駆けつけた警官が俺を逮捕しようとしたから、店員が慌てて止めた。
 「犯人、こっち。そっちは神様。」

 神様?ああ、外国人の店員か。まあ、悪い気はしないな。
 夜食とバナナを買って帰った。

 暇つぶしにNewtubeの動画を観る。
 そいえば、あの特撮シリーズ無くなるらしいな、尻の軽い女優が原因で。
 まあ、いいけど。たまにしか観ないし。

 ―完―