闇サイトハンター

 ======== この物語はあくまでもフィクションです =========
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 山並郁夫とは、俺のこと。
 俺は、『殺しの請負人』、いや『殺し屋』になる筈だった。
 長い間、あちこちに『傭兵』で参加していた俺は、あるコミックを読んで『殺し屋』になることにした。
 ところが、人生、思ったようにはいかない。
 2013年12月。
 「ワンタンの玉将」事件の犯人は、俺のすぐ側にいた。
 俺がアーミーナイフを持って刺す前に、奴は撃った。
 俺は失敗し、即解雇。まさか雇い主が俺を『滑り止め』に使うとは思わなかった。
 この年は、『特定秘密保護法が成立』した年だった。
 2014年4月。
 ついていない時は、不運が重なる。
 学生達が大勢乗った沈没船に俺も乗っていた。
 俺は、得意の水泳で、その場から離れて難を逃れた。
 2015年。
 俺は、大阪の南部興信所に就職した。
 南部所長は、親切に張り込みや尾行、書類の書き方や、依頼人との折衝まで教えてくれた。
 だが、平和は、簡単に崩れた。
 俺が傭兵を辞めるキッカケになった事件の当事者の身内が、俺に復讐しに来たのだ。
 俺は、南部所長に命を救われ、前歴を話すことになった。
 「『殺し屋』の弟子を持った覚えはない。出て行け!!」
 俺は、詐欺事件で立件する直前の半グレから資金調達して(盗んで)、『調査員』修行を始めた。
 那珂国マフイアが、表に出始めた。
 EITOのことは、ずっと調べていた。
 旧本部が放火した時も、犯人から遠くない所にいたが、警察に届ける訳に行かなかった。
 そして、EITOは見事に復活した。
 ネットを注意深く調べていたら、EITOは何回も敵である「ダークレインボウ」の手下どもをエマージェンシーガールズが殲滅していく。
 EITOは、大阪でも、支部と南部興信所とで事件を解決している。
 そして、敵の新しい幹部が現れた。今こそ、俺を売り出すチャンスだ。「正義の味方」として。探偵事務所は『開店休業中』だが、これで運が開けるかも知れない。
 俺の方がSNSに先に発表したかのように誤解されているが、あれは、敵の「修正版」投稿が目立ったからだ。
 そして、とうとう大文字伝子と接触した。
 ―完―
 ※「餃子の王将」の社長射殺事件の犯人は、福岡県の特定危険指定暴力団・工藤会系の暴力団幹部である田中幸雄被告です。2022年10月に逮捕され、殺人と銃刀法違反の罪で起訴されています。