「あら! 繁盛してるみたいで!」
「そうなんですよ……有難い限りで」
久し振りにお店を訪れてくれた松野さんは、満席になった店内を見て、驚いていた。
結局、松野さんがやっていたフラワーアレンジの教室は1年くらい喫茶店を使ってくれたけれど……人気が出すぎたため、カルチャーセンターへと場所を変えて行っている。
にゃーちゃんを通じての、お父さんとのやり取りも……あれからすぐにできなくなってしまった。「もう星になっちゃったね。パパのお父さん」とにゃーちゃんは言っていた。でも僕は満足だった。
「それにしても。懐かしいですよね」
「……何がですか?」
僕は松野さんに、アイスコーヒーを差し出しながら尋ねた。
「私と亮介さんが……初めて出会った時の事です」
「あぁ……」
「あっ! にゃーちゃん、いるじゃないですか」
階段の影から、ぴょこりと黒い耳だけ出ているにゃーちゃんを見て、松野さんは笑う。
「すいません。あそこまでは……来たいみたいで」
ちらりと松野さんに顔だけ出して挨拶をしている。
「あの子がこのお店に来てくれたから……私は亮介さんに出会えたんですからねー……」
懐かしそうに、松野さんはアイスコーヒーを一口飲む。
「そうですね。……懐かしいです」
「ね。あの子のお陰じゃないですか。このお店が……こんなに賑わっているのは」
たくさんの声で賑わう店内。
僕と松野さん、そしてにゃーちゃんは、お互いに顔を合わせて……
にこりと目を合わせた。
【完】
「そうなんですよ……有難い限りで」
久し振りにお店を訪れてくれた松野さんは、満席になった店内を見て、驚いていた。
結局、松野さんがやっていたフラワーアレンジの教室は1年くらい喫茶店を使ってくれたけれど……人気が出すぎたため、カルチャーセンターへと場所を変えて行っている。
にゃーちゃんを通じての、お父さんとのやり取りも……あれからすぐにできなくなってしまった。「もう星になっちゃったね。パパのお父さん」とにゃーちゃんは言っていた。でも僕は満足だった。
「それにしても。懐かしいですよね」
「……何がですか?」
僕は松野さんに、アイスコーヒーを差し出しながら尋ねた。
「私と亮介さんが……初めて出会った時の事です」
「あぁ……」
「あっ! にゃーちゃん、いるじゃないですか」
階段の影から、ぴょこりと黒い耳だけ出ているにゃーちゃんを見て、松野さんは笑う。
「すいません。あそこまでは……来たいみたいで」
ちらりと松野さんに顔だけ出して挨拶をしている。
「あの子がこのお店に来てくれたから……私は亮介さんに出会えたんですからねー……」
懐かしそうに、松野さんはアイスコーヒーを一口飲む。
「そうですね。……懐かしいです」
「ね。あの子のお陰じゃないですか。このお店が……こんなに賑わっているのは」
たくさんの声で賑わう店内。
僕と松野さん、そしてにゃーちゃんは、お互いに顔を合わせて……
にこりと目を合わせた。
【完】



