「にゃーちゃん?」
「にゃぁー!」
名前を呼ぶと、絶対に返事をしてくれる。
僕が仕事のために1階へ下りる時、にゃーちゃんは必ず僕を引き留める。
「何よー?」
「にゃあー……」
「仕事だってば」
「……にゃあああ……」
「もっと居て!」とか「行っちゃダメ!」とか言っているのだろうか。ここまで僕を引き留めてくれるのは……嬉しい。
「にゃーちゃんのご飯代! 頑張って稼いでくるから!」
もちろん自分も生きていくために働かなくてはいけない。でも……自分が働いて、お金をもらう目的が、「自分以外の人(猫)」のためになっていることが……嬉しかったし、やりがいがあった。「もっと頑張ろう!」と、疲れていても、僕に力をくれる。
「なぁ? 何を見てるの?」
「……」
「お外にさ、友達でも来てるの?」
「……にゃぁ!」
猫は不思議だ。窓の外をじっと眺める猫。にゃーちゃんと暮らし始めた時、動画でもそのような猫動画はたくさんあった。パトロールをしているらしい。
……でも、にゃーちゃんの場合は、パトロールという雰囲気ではない。空をじーっと見つめている。何だろう、何か……空からのメッセージでも受け取っているかのよう……。
「ねえ。何かいるの? 空に」
「……」
相変わらず、僕の声には反応せず、じっと空を見続ける。
「ねえってば」
「……」
そして時おり、顔をぴくりと動かして……耳をパタパタッと動かす。僕はその様子をじっと見続けていた。
黒猫は、月が綺麗な夜にとっても似合うなと思いながら。
「にゃぁー!」
名前を呼ぶと、絶対に返事をしてくれる。
僕が仕事のために1階へ下りる時、にゃーちゃんは必ず僕を引き留める。
「何よー?」
「にゃあー……」
「仕事だってば」
「……にゃあああ……」
「もっと居て!」とか「行っちゃダメ!」とか言っているのだろうか。ここまで僕を引き留めてくれるのは……嬉しい。
「にゃーちゃんのご飯代! 頑張って稼いでくるから!」
もちろん自分も生きていくために働かなくてはいけない。でも……自分が働いて、お金をもらう目的が、「自分以外の人(猫)」のためになっていることが……嬉しかったし、やりがいがあった。「もっと頑張ろう!」と、疲れていても、僕に力をくれる。
「なぁ? 何を見てるの?」
「……」
「お外にさ、友達でも来てるの?」
「……にゃぁ!」
猫は不思議だ。窓の外をじっと眺める猫。にゃーちゃんと暮らし始めた時、動画でもそのような猫動画はたくさんあった。パトロールをしているらしい。
……でも、にゃーちゃんの場合は、パトロールという雰囲気ではない。空をじーっと見つめている。何だろう、何か……空からのメッセージでも受け取っているかのよう……。
「ねえ。何かいるの? 空に」
「……」
相変わらず、僕の声には反応せず、じっと空を見続ける。
「ねえってば」
「……」
そして時おり、顔をぴくりと動かして……耳をパタパタッと動かす。僕はその様子をじっと見続けていた。
黒猫は、月が綺麗な夜にとっても似合うなと思いながら。



