姉なんだからすずりを守ってあげなきゃいけないのに、なのに。私は今、このこともきっと明日は忘れる。
私は別にこういう能力がなくたっていい。それに元々から平均を総合的に上回っていた。
だからこういうのじゃなくてただ、すずりを守りたい。
「よいしょ」
私はまだ100cmを越したばかり、体重も18kgしかないすずりをそっと抱き上げた。
肌にはちゃんと温かみがあってすずりの呼吸が私に伝わってきた。
すずり、絶対に守るから。
私に「妹」ができたのはすずりで二度目。
一度目は5歳年下の妹。
お母さんのつわりで発覚した妊娠で、相手はお父さんではなくて浮気相手かつ今の交際相手。
でもそのことをまだまだ幼かった私は全然分かってなくて、張り切ってた。
でもお母さんはその相手に
「堕ろせ」
と言われて中絶していた。私がお母さんのお腹の中に宿って私のそばにくると信じて疑わなかったその子がある日、幼稚園から帰ってきたらもういなくなっていて、しかもお母さんが殺したというのがたまらなく嫌だった。
でもその妹は確かに私の中にいた、本当の意味で。
忘れられなかったとかだけじゃない。その子はすずりが生まれた日、確かに私の中で頭に直接響くような声で
「わたしだよ。えれなだよ。お姉ちゃん」
私は別にこういう能力がなくたっていい。それに元々から平均を総合的に上回っていた。
だからこういうのじゃなくてただ、すずりを守りたい。
「よいしょ」
私はまだ100cmを越したばかり、体重も18kgしかないすずりをそっと抱き上げた。
肌にはちゃんと温かみがあってすずりの呼吸が私に伝わってきた。
すずり、絶対に守るから。
私に「妹」ができたのはすずりで二度目。
一度目は5歳年下の妹。
お母さんのつわりで発覚した妊娠で、相手はお父さんではなくて浮気相手かつ今の交際相手。
でもそのことをまだまだ幼かった私は全然分かってなくて、張り切ってた。
でもお母さんはその相手に
「堕ろせ」
と言われて中絶していた。私がお母さんのお腹の中に宿って私のそばにくると信じて疑わなかったその子がある日、幼稚園から帰ってきたらもういなくなっていて、しかもお母さんが殺したというのがたまらなく嫌だった。
でもその妹は確かに私の中にいた、本当の意味で。
忘れられなかったとかだけじゃない。その子はすずりが生まれた日、確かに私の中で頭に直接響くような声で
「わたしだよ。えれなだよ。お姉ちゃん」


