唯一無二の完璧女子は自分を捨てて死にました

「うわーん。ごめんなさい」
いつものことだ。毎日のように起きているあり溢れた日常になってしまった。
私にはすずりを助けることもすずりを慰めることもできない。
そもそも、私のせい。私の能力のせい。私の能力のせいでこうなるの。
「泣いたって何もないわよ!」
お母さんが思いっきりすずりの頬を叩いた。ここまでは珍しい、と言っても何回もあった。
その衝動ですずりの頬は赤くなる。
「すずり、ちょっと出かけよう?」
できるだけお母さんを刺激しないように呟く。ついさっきまでは断固拒否しそうだったのにすずりはあっけなく首を縦に振る。
「うん」
お母さんの1番の弱点は「私」。お母さんは「できる」娘に対して悪い母親になるのがいや、でも「できない」って思い込んでるすずりの母親としてならいくらでも悪くいられる。