唯一無二の完璧女子は自分を捨てて死にました

それだけで、店主さんが私が来ることを知ってくれるだけで心強い。
私は、そのアンケートのようなところに今の日時を入力した。心臓がうるさく鳴る間だけ、時間は長く感じた。
すずりはお出かけに夢中になっていて私の戸惑いになんて気がついてない。じっと、ガラス戸の中だけを見つめると、中に女の人がいることが分かる。まだ、中学生のような見た目の少女と高校生のような少女が2人いる。まさか、この二人が。と思うけれどすると中から大人っぽい大学生のような人が出てくる。きっとこの人が店主さんだろう。中にはまだお客さんもいなくて3人で何かを話し合っている様子。
でもそのうちに大学生のような人が飽きっぽい表情で口を動かしてる。
もしかして、上下関係がキツかったり、仲が悪かったりするかな、それだったらどうしよう。
「いらっしゃいませ〜、中で話は聞くんでぇ」
ぶりっ子のような口調で高校生の人がいう。
「ちょっと、紅音(あかね)、ふざけないの」
大学生らしかった人も出てきて戸を完全に開ける。
「ありがとうございます」
それだけ言って、すずりの手を引きながら「能力家 なのはな」の中に足を踏み入れた。