唯一無二の完璧女子は自分を捨てて死にました

駅前は賑わっているけれど私は、いつしか通学以外でここに来るのを避けるようになっていた。
「あらまあ、みりんちゃん。出来損ない妹なんて連れてどうしちゃったの?こんな馬鹿なの無視しちゃっていいからね、好きなことしていいんだから」
そう
こういう人がいやだった。
「出来損ない妹なんていちゃって大変ね」 「すずりちゃんなんて生まれなくてよかったのにねぇ」
そうやってすずりを侮辱する人が一番嫌い。
生まれなくて良かったなんて、誰にも言わないでいてほしい。すずりは出来損ない子なんかじゃない、そんな子いないしすずりは私の唯一無二の妹だから。でもそういう人に限って私に媚びてて、大嫌い。
この人はお母さんの元同級生らしい。荒川聖子さん、だっけ。
「すずりちゃんなんていない方がみりんちゃんは幸せよ。みりんちゃんは唯一無二の完璧女子なんだから。容姿良し、学力良し、音楽もよし、芸術もよし。そんな完璧女子の隣に出来損ないすずりちゃんがいるなんてこの世界は不公平ね」
「唯一無二の完璧女子」そんなこと何百回も何千回も何万回も、言われた。私が一番嫌いな言葉だ。全て私が捨てたいことばっかりみんなは評価する。