唯一無二の完璧女子は自分を捨てて死にました

家には案の定お母さんもいなかった。だからまだまだ自分のことも完璧にはできないすずりの手伝いは私の役割。
そんな姉として当たり前のことでもすずりの役に立てるなら私は嬉しかった。
でも、店に行くなら二人してしっかりした方がいい。それは分かってる、だから私はさっきまで着ていた緩めのワンピースを脱いで、すずりもお揃いのものを持っている黒くて白い襟と可愛いリボンがついているし胸元に付きのマークがあるワンピースを着て、よく使ってるお洒落なデニムバッグを手に持つ。中身はスマホと財布。それだけだけれど手持ちのバッグがないよりかは印象はいいと思う。
すずりに「このワンピースでお揃いしよう!」っていうとすぐに頷く。すずりが私と同じワンピースを着ても雰囲気は違うってみんなよくいうけれどそんなことはないのになぁとモヤっと広がった。
すずりは私のおまけだとかいうのは許さない。私にとってすずりはおまけとかじゃなくて大事な妹だから。
「ICカードは忘れずにね」
そう声をかけてから、私とすずりは二人で家を出る。思えば二人だけで電車に乗って他の街に行くのは初めて。
妹ができたあの日は「えりなみたいなのじゃなくて本当に一緒に出かけたいな」って思ってたのにいつしかそれは叶わない夢になってた。