氷川丸の記録2

【収録対象】
パライ(派遣調査隊員・水理感情操作能力者)
関連接触者: ガルマ=ガレクト / ガルマ=オルディクト / 白焔尊 / タルマギシャ 他

【セクション1 氷川丸による全戦闘聞き取り】
(記録モード:脳波同期・視覚再生付き)

氷川丸
「パライ君、これまで関わった全ての『敵』および『接触者』について、時系列で話してほしい。特に、彼らが『海』に与えた影響を詳細に」

パライ
(深く息をつく)
「……わかった。まず『ガルマ=ガレクト』からか。あいつは海を『言語』に変えようとした……」

(オーシャングリーンの瞳が微かに光り、記憶映像がモニタに投影される)

1. ガルマ=ガレクト戦
- 現象: 波紋の言語化(「怒り」→「愚行」と定義改変)
- パライの反応: 感情暴走→逆流による虚理溶解

2. 白焔尊戦
- 現象: 海水の蒸発と「炎の理」の衝突
- パライの反応: 感情凍結→極限冷波の生成

3. タルマギシャ戦
- 現象: 鎖による海の分断
- パライの反応: 潮汐リズムでの鎖共振破壊

氷川丸
(記録に没入しつつ)
「『海』が相手の力で変質するたび、君の感情操作の精度が上がっている。……次は、ガルマ=オルディクトだな」

【セクション2 クリーニングケア(志賀担当)】
志賀
(パライの背中に付着した「裁智の残滓」をスキャン)
「ガレクトよりオルディクトの汚染が深刻だ。数値化の痕跡が神経レベルまで浸透している」
(よく死なずに生きて帰って来たね……)

パライ
(歯を食いしばる)
「くっ……! あいつの『理的有効値』って、まだ消えてねえのか?」

志賀
(クリーニング液を注入)
「我慢しな。この処置で、君の中の『海』は元に戻る」

(モニタ表示:「虚理汚染 78%→32%」)

【セクション3 睡眠回復ケアカプセル(恵山担当)】
恵山
(カプセル設定を完了/ブルーハワイかき氷を片手に)
「よーし、パライが見た『すべての海』を夢再生するぞ! 特にあの『紫の腐敗海』は重点的にな!」
(出たぁ…派遣調査隊員といえば、接する奴が全て朝日ってなぁ!!!! …もう泣き寝入り確定案件★ 訳は、内容が鬼畜過ぎるし聞いてらんないから★)

パライ
(カプセルに横たわり呆れ顔)
「お前……楽しみすぎだろ……」

(カプセル起動/脳波同期により記憶映像が再構築される)
- 再生シーン
- ガルマ=オルディクト戦時の「数式化された海」
- 白焔尊戦時の「炎と氷の渦」
- タルマギシャ戦時の「鎖に縛られた潮」

【最終データ統合レポート】
分析結果
1. パライの能力進化
- 外部干渉を受けるごとに操作対象が拡大(「水」→「水を含む現象」)
- 感情的負荷と威力が比例(暴走リスク有)

2. 敵対存在の影響
- ガルマシリーズ: 「理」による汚染→クリーニング完全要必須
- 白焔尊: 熱変性→耐久力強向上
- タルマギシャ: 物理拘束→回避能力超強化

3. 提言
- 戦闘後は必ず「クリーニング→夢再生」のセットケアを要実施
- パライ専用の「感情制御トレーニング」を追加

署名
-氷川丸(総括解析)
- 志賀(生体汚染対策)
- 恵山(夢データ解析)