あ、いた。
相変わらず明かりが安定しない街灯の下。
君がぼくの話を聞いてくれたんだよね。
あの夜の後、母が言っていた。
あの猫とは事故に遭ってすぐにぼくが会いに行くようになったと。
ぼくが覚えていられていなかった時間を、君が覚えていてくれて。
ぼくを見ると必ず少し近くに寄ってきて座ると。
だから、今日は。
聞いて。
君のことはあの夜の一日しか覚えていないけど。
これからは全部、覚えるからね。
でも。
あの夜のように近づいてこない。
少し右手を伸ばすと。
一言、小さい子供がまねをしたかのような声で鳴いて行ってしまった。
次の日も、また次の日も。
まるで忘れてしまったようで。
そっか。また、明日ね。
いつになったらここにぼくがくることを覚えるのか。
いつになったらぼく達はひとりだったと覚えるのか。
いつになったら君は覚えてくれるんだか。
相変わらず明かりが安定しない街灯の下。
君がぼくの話を聞いてくれたんだよね。
あの夜の後、母が言っていた。
あの猫とは事故に遭ってすぐにぼくが会いに行くようになったと。
ぼくが覚えていられていなかった時間を、君が覚えていてくれて。
ぼくを見ると必ず少し近くに寄ってきて座ると。
だから、今日は。
聞いて。
君のことはあの夜の一日しか覚えていないけど。
これからは全部、覚えるからね。
でも。
あの夜のように近づいてこない。
少し右手を伸ばすと。
一言、小さい子供がまねをしたかのような声で鳴いて行ってしまった。
次の日も、また次の日も。
まるで忘れてしまったようで。
そっか。また、明日ね。
いつになったらここにぼくがくることを覚えるのか。
いつになったらぼく達はひとりだったと覚えるのか。
いつになったら君は覚えてくれるんだか。



