牛は牛連れ馬は馬連れ、類は友を呼ぶ。
全てが全てと関わり合い、全員が全員を退けあい、愛し合う。
ほんとによくできている上に。
脆いよなぁ。
小さな白い息と共にそんな言葉が溢れる。
オリオンがせっせと空を逃げ回る夜。
あ、きた。
毎日毎日太陽が見えなくなった頃に会える君は、ほんとにさ。
君だけが、こんな足早に過ぎ去る日々の中の、唯一の拠り所。
「あれ、こんなところに。
君も、ひとり?
そっか。そうなのか。
ひとりは誰でも寂しいよね。
そうだな。
今日はね、本を読んだよ。
小さい頃から何回も読んできた絵本を、また読み返したんだ。
それから、朝には卵をひとつと、パンをかじって。
今日は寒いからね。お茶も温かくしたんだ。」
「ふぅ」と小さな声とため息。
君にも僕を話せたらな、なんて思ってやめた。
聞けるだけで十分かな、
また、明日ね。
ひとりの僕たちが唯一独りではなくなるこの夜が。
似たもの同士過ごすこの一瞬が。
毎日少しずつ続けばな。
でも。
いつになったらここに僕がいることを覚えるのか。
いつになったら僕も独りだと覚えるのか。
いつになったら君は覚えてくれるんだか。
全てが全てと関わり合い、全員が全員を退けあい、愛し合う。
ほんとによくできている上に。
脆いよなぁ。
小さな白い息と共にそんな言葉が溢れる。
オリオンがせっせと空を逃げ回る夜。
あ、きた。
毎日毎日太陽が見えなくなった頃に会える君は、ほんとにさ。
君だけが、こんな足早に過ぎ去る日々の中の、唯一の拠り所。
「あれ、こんなところに。
君も、ひとり?
そっか。そうなのか。
ひとりは誰でも寂しいよね。
そうだな。
今日はね、本を読んだよ。
小さい頃から何回も読んできた絵本を、また読み返したんだ。
それから、朝には卵をひとつと、パンをかじって。
今日は寒いからね。お茶も温かくしたんだ。」
「ふぅ」と小さな声とため息。
君にも僕を話せたらな、なんて思ってやめた。
聞けるだけで十分かな、
また、明日ね。
ひとりの僕たちが唯一独りではなくなるこの夜が。
似たもの同士過ごすこの一瞬が。
毎日少しずつ続けばな。
でも。
いつになったらここに僕がいることを覚えるのか。
いつになったら僕も独りだと覚えるのか。
いつになったら君は覚えてくれるんだか。



