「だいじょうぶだよ。あーくんは」 あの時、俺は── 「だいじょうぶ。『普通』じゃないのも、きっと、悪いことばっかりじゃないから」 あの時、ああ言ってくれたから。 「だから、ね? 泣かないで?」 「ぼくは、好きだよ、その色。とってもキレイだ」 そう言ってもらえたから。 俺は、あの日からずっと──……