ミニトマトを初収獲してから三週間ほどが経った。
夏本番を迎え、トマトはぐんぐんと背を伸ばし実を鈴なりにつけている。
私は毎日の収穫を日々の楽しみに一日一日を過ごすようになっていた。
そんなある日、ハローワークの帰りに耕太郎くんの家によると、耕太郎くんはいつものように庭先に出て家庭菜園の手入れをしていた。
「ねえねえ。これからあのミニトマト、他にすることはない? たくさん収穫するために必要なこととか」
私が尋ねると、耕太郎くんは、うーんとうなって上を向いた。
「余計な脇芽があったら取ったほうがいいですね。あ、脇芽っていうのはこんな風に茎の間から斜めに生えた茎で――」
「ふむふむ」
「後は……支柱はもうちょっと大きくした方が良いかもしれません。それに虫が出るので殺虫剤とかあったほうがいいですね。農薬が嫌ならお酢でできたスプレーなんかもありますし」
「なるほどなるほど」
私はスマホのメモ帳に「脇芽取り」「支柱」「お酢スプレー」と打ちこんだ。さすが師匠だ。
夏本番を迎え、トマトはぐんぐんと背を伸ばし実を鈴なりにつけている。
私は毎日の収穫を日々の楽しみに一日一日を過ごすようになっていた。
そんなある日、ハローワークの帰りに耕太郎くんの家によると、耕太郎くんはいつものように庭先に出て家庭菜園の手入れをしていた。
「ねえねえ。これからあのミニトマト、他にすることはない? たくさん収穫するために必要なこととか」
私が尋ねると、耕太郎くんは、うーんとうなって上を向いた。
「余計な脇芽があったら取ったほうがいいですね。あ、脇芽っていうのはこんな風に茎の間から斜めに生えた茎で――」
「ふむふむ」
「後は……支柱はもうちょっと大きくした方が良いかもしれません。それに虫が出るので殺虫剤とかあったほうがいいですね。農薬が嫌ならお酢でできたスプレーなんかもありますし」
「なるほどなるほど」
私はスマホのメモ帳に「脇芽取り」「支柱」「お酢スプレー」と打ちこんだ。さすが師匠だ。



