朝、夜刀は前の晩に約束してくれた通りだった。
記憶はないはずなのに、紗良を見た瞬間、大股で近寄り紗良の左側の髪をかき上げて「見つけた」と言う。銀色の瞳を煌めかせ、幸せそうに微笑み、名前を聞いてくる。
(……やっぱり、昔会ったことがあるのかしら)
頬に触れるのは左目の下にある泣きぼくろを確認しているようだ。
泣きぼくろだけなら珍しくないけれど、紗良のほくろはふたつ並んでいて特徴的だからかもしれない。
けれど、いくら考えても、紗良は夜刀と会った記憶を、どうしても思い出せないのだった。
記憶はないはずなのに、紗良を見た瞬間、大股で近寄り紗良の左側の髪をかき上げて「見つけた」と言う。銀色の瞳を煌めかせ、幸せそうに微笑み、名前を聞いてくる。
(……やっぱり、昔会ったことがあるのかしら)
頬に触れるのは左目の下にある泣きぼくろを確認しているようだ。
泣きぼくろだけなら珍しくないけれど、紗良のほくろはふたつ並んでいて特徴的だからかもしれない。
けれど、いくら考えても、紗良は夜刀と会った記憶を、どうしても思い出せないのだった。
