放課後の教室。
 窓際の後ろから二番目の席から一人ぼんやりと野球部の練習を眺めている。
 すると、顧問の先生に呼ばれた生徒が三名。それを目で追う。
「怒られてんのかな……大丈夫かな」
 心配していると、そのうちの一人が、俺の方を見て苦笑を浮かべた。そして、三人はその場で腕立て伏せを始めた。
 彼は幼馴染の満田(みつだ) 真司(しんじ)十七歳の高校二年生。いつも一緒に行動している俺の初恋の人。
 けれど、真司には綺麗な年上の彼女がいる。彼は元々男なんて恋愛対象ではないのだ。
 それでも、諦めの悪い俺こと咲田(さくだ) 太陽(たいよう)十七歳は、毎日飽きもせず真司を眺めている。
 部活が終わってしまえば、真司は彼女と帰るというのに、俺は何をやっているのだろうか。

 真司が腕立て伏せをしていると、そのすぐ横の方で盛大に転んだ野球部員が一人。
 マネージャーが駆け寄り、心配そうに声をかけている。
 転んだ彼のことは知っている。一つ年下の一年生二階堂(にかいどう) 隼人(はやと)。背はスラッと高く、顔がアイドル並みに整っている。あまり近くで見たことはないけれど、遠目からでもそのオーラは十分に出ている。ただ、イケメンだから知っているわけではなく、真司から話を聞くからだ。
 わが校では、まだ野球部は坊主というのが根付いている。しかし、二階堂隼人はそれを断固拒否。そして、野球が上手いやつが言うなら誰も文句を言わないが、野球は初心者。しかも入部も四月ではなく、先月の六月という中途半端な時期。イケメンの娯楽だと野球部員らは彼を毛嫌いしている。だから、俺も喋ったこともない彼に嫌悪感を抱いている。

◇◇◇◇

 野球部の部活が終れば、俺は一人で校門をくぐる。
 空はまだ明るく、まだ十六時くらいなのではないかと錯覚するが、今は十八時を回っている。
 そして、後ろから彼女を連れた真司に声をかけられる。
「太陽、また最後まで教室で本読んでたのか?」
「あー、うん。家だと落ち着かないからさ」
 そう、俺は教室で本を読んでいることになっている。そうでなければ、帰宅部の俺が毎日部活を覗いているのはおかしいから。
「真司はこれからデート?」
「へへへ、あんまり遅くなれないから公園でだべって帰るだけだけどな」
 真司の右手に絡む彼女の手を見て、胸がズキリとする。
 真司が手を繋いで帰るのは毎日。だから、毎日それを見て複雑な気分になっている。
 それが嫌ならもっと早く帰れよと言われそうだが、それでも好きだから……。
「じゃあ、また明日な」
「うん。また明日」
 真司に手を振って、二人の後ろ姿を目で追った俺は、駅へと向かう――。
「咲田先輩、落としましたよ」
「へ?」
 背後から声をかけられ、振り返る。
 そこに立っていたのは先程話した二階堂隼人。近くで見ると、イケメンなのに変わりはないけれど、体と顔が傷だらけで驚いた。そして何より、俺の名前を知っていたことに驚きを隠せない。
「はい」
 二階堂は、ハンカチを差し出してきた。
「ありがとう……って、これ俺のじゃないんだけど」
「え、そうなんですか? てっきりこれ、咲田先輩のかと思っちゃいました」
 ハハハと笑う二階堂は、そのハンカチを自身のズボンのポケットに押し込んだ。
「先輩、一人で帰るんですか?」
「そうだけど」
「じゃ、一緒に帰りましょうよ」
「え……」
 嫌とは言えない。
 しかし、初対面に近い後輩と何を話して帰るのか。学年も違うし、共通の話題なんて思いつかない。それでも、嫌とは言えない。
 俺は無理やり笑顔を作って返す。
「良いよ」
 けれど、表情筋は凝り固まっていたようだ。もの至極引きつった笑顔になってしまった。
「めっちゃ嫌そう」
「そんなことないって。二階堂は、家どこら辺なの?」
 二階堂は、指を明後日の方向に向ける。
「んー、あっちの方かな」
「どっちだよ」
「まぁまぁ、とりあえず駅行きましょ」
「そ、だな」
 いつもは一人で歩く通学路。
 二人で歩くことで、寂しさが半減した気がした。
 半減はするが、話すことはない。
 沈黙が続くのが嫌で、何度も話しかけようと二階堂を見るが、視線が絡み合わないので話しかけずらい。
(二階堂、背……高すぎ)
 俺の目線は二階堂の肩。はたから見れば、先輩後輩が逆転しているように見えていることだろう。
 それにしても、腕の傷が痛々しい。さっき転んで出来た新しい傷もガーゼで覆っているが、そのガーゼも血で滲んでいる。
「ねぇ、二階堂。部活楽しい?」
「え?」
「真司から聞いたけど、野球、初心者なんだろ?」
「楽しいですよ」
「そんなに傷だらけになっても?」
「これは、わざとですから。野球とは関係ないです」
「は?」
 意味が分からない。わざと傷を作って何がしたいのだろうか。
 そこで、俺はハッと気が付いた。
「お前、かまってちゃんか! 周りから注目浴びたくてやってんのか?」
「ハハハ、あながち間違っちゃいないですけど……」
「……? そんなことしなくてもお前、有名人だぞ」
 安心させてやろうと思って言えば、二階堂の顔はどこか切なさを見せた。
「俺が見て欲しい人は、違う人しか見てないですから」
「なんかそれ、分かるかも」
 俺だって真司に見てもらいたい。けれど、真司は彼女しか見ていない。俺のことは友人として付き合ってくれてはいるが、優先順位はいつだって彼女だ。俺は二番目。
 俯き加減に歩いていると、駅に辿り着いた。
 改札を抜けようとICカードを取り出した。
「あれ? 二階堂はカードじゃないの?」
「俺、家、あっちの方なんで」
 先程と一緒で二階堂は明後日の方向を指さす。
「だから、どこだよ」
「え、先輩。俺んち来たいんですか?」
「バッ、違うよ!」
「良いですよ。行きましょう」
 俺の話を聞かず、二階堂は歩き出す。
「え、俺、行かねーぞ……行かねーッて」
 と言いながらも、放って帰れないのが俺の悪いところ。
 二階堂の斜め後ろをついて歩く。
「おい、二階堂聞いてんのか?」
「俺んち来たいんですよね?」
「行きたくねーし。行って何すんだよ」
「晩御飯食べて帰ります?」
「は?」
「ついでに泊まってっても良いですよ」
 一方的に話を聞かない二階堂は、イメージと全然違った。
 嫌悪感というより、もっと意外な一面が隠れているのではないかと好奇心が強くなる。
「お前、案外面白いやつだな」
「あ、咲田先輩。俺のこと好きになっちゃいました?」
「なんでそうなんだよ」
「だって、あるあるじゃないですか? 『面白いやつ』これって、惚れた瞬間に言うフレーズですよね」
「全員に当てはまるわけじゃねーだろ。とにかく」
 俺は二階堂の腕を掴んだ。
 二階堂は立ち止まり、振り返る。
 何だか見つめあう形になってしまい、やや照れる。
 二階堂の腕を離しながら、目を逸らして言った。
「今日は遅いから、帰る」
「今日はってことは、早い時間帯なら来ますか?」
「まぁ、早い時間帯なら」
「じゃ、明日休みなんで、デートしましょ」
「は?」
「部活もないんで、カラオケでも行ってパァっと騒ぎましょう」
「は? 家じゃなかったのかよ。てか、俺明日は」
 二階堂は、軽快なステップで五歩進み、後ろを振り返って手を振ってきた。
「じゃ、××駅に十時に待ち合わせで」
「ちょ、二階堂! 俺!」
 二階堂は俺の話を聞かぬまま、太陽の沈む方へと走っていった――。
「明日……行かなくて良いよな?」

◇◇◇◇

 翌十時。
 俺は××駅に来てしまった。
 だって、二階堂が一人で待ち合わせ場所で待っているのかと思うと、なんとも居たたまれない気持ちになったから。
 おかげで、昨日は真司のことを考える暇もなかった。
「咲田先輩、お待たせ!」
 私服の二階堂は、まるで読者モデルのようにセンスの良い服を着ていた。いや、センスどうこうではない。二階堂が着たからこそ映えているのであって、多分俺がそれを着たら凡人に見える。
「俺、こんなのと横歩くのか?」
「咲田先輩? どうかしました?」
 きょとん顔の二階堂は、自分の顔とルックスを知っているのだろうか。
「俺、無理」
 くるりと踵を返せば、二階堂は腕時計を見ながら言った。
「先輩、早く行かないとフリータイムが勿体ないことになりますよ」
「あー、そっか」
 カラオケなら隣を歩く必要もない。
 帰っても真司のことばかり考えているだけだし、たまにはストレス発散だ。
「よし! 歌うか!」
「はい。歌いましょう!」
 上機嫌な二階堂を見ていると、俺の悩みなんて、ちっぽけなものに思えてきた。
 多分俺に友達が真司しかいないのも問題なのだろう。こうやって真司意外の誰かと遊ぶことで、真司のことを考えない時間を増やせば良い。
「二階堂。利用してごめんな」
「……?」
「なんでもない。行こうぜ」
「はい!」
「けど、お前少し先歩けよ」
「え」
 俺と二階堂は、まるで別々で歩いているかのように少し距離を開けて歩いた。

◇◇◇◇

 カラオケ店に着けば、やや不機嫌になってしまった二階堂。
「どうしたんだよ」
「いえ、何でもないです」
 とにかく歌えば機嫌も直るだろう。デンモクを手に取り、隣に座る二階堂に画面を見せた。
「お前、何歌うんだ?」
「俺、音痴なんで聞く専門です」
「は? じゃあ、何でカラオケ選んだんだよ」
「ハハハハハ」
 笑って誤魔化された。
「ま、良いけどさ。俺めっちゃ歌うからな。引くなよ」
「引きませんよ。むしろ――」
「……?」
 それから俺の一人ステージが始まった。
 Jポップにバラード、洋楽、様々なものを歌って歌って歌いまくった――。

 結果、のどが潰れた。
「あー、もう無理」
「ハスキーボイスの先輩も格好良いですよ」
「格好良いわけねーだろ。フリータイムって何時まで?」
 今は十四時。
 ドリンクをチューッとストローで吸い上げて、二階堂の持つ案内表を覗き込む。
「十八時らしいですよ」
「マジか。残り四時間……帰るか」
「えー、やだ」
 子供が駄々をこねるように口を尖らせて言うものだから、思わず笑ってしまった。
「てか、帰りたくないなら、お前が歌えよ」
「だから、俺は聞く専門なんですって」
「一曲だけ、一曲だけで良いから……な?」
 俺がお願いするのもおかしい話だが、お願いポーズを取って言えば、二階堂は溜め息を吐いてマイクを持った。
「絶対笑わないでくださいね」
「笑わないって」
  
 ――曲が終われば、沈黙が流れた。
「あー、うん。上手かったよ」
「いっそ笑って下さい。気遣いされる方が心が痛いです」
「イケメンって、何でも完璧じゃないんだな」
 お世辞にも上手いとは言えない歌声だった。
 ある意味ギャップ萌えだ。
「俺が得意なのは、勉強くらいですよ。運動や他は全然です」
「え、でもお前野球部じゃん。それに楽しいって」
「そりゃ、好きな人に見てもらえてるかもって思ったら、楽しいですよ」
「へぇ」
 ポテトをつまみながら、他人事のように返事をする。
「お前の好きな人ってさ、あのマネージャー? だから、怪我もわざとしてんの?」
 そんなことをしなくても、野球部のマネージャーは二階堂に惚れている。そう、真司が言っていた。
 チラリと二階堂を見れば、今にも泣きだしそうな顔で俺を見ていた。
「なッ、なんでそんな顔してんだよ」
「俺のやってたことって、無意味だったんだなって思い知らされて……」
「いや、多分大丈夫だぞ。きっと、お前しか眼中にないから。泣くな、泣くなよ」
 よしよしと頭を撫でる。
「惨めになるだけですから、やめて下さい」
「大丈夫だって、その子に告白してみたら?」
 椅子の上に膝立ちになって、二階堂の頭をギュッと包むように抱きしめた。
「咲田先輩は、告白しないんですか?」
「え、俺?」
「満田先輩のこと、好きなんですよね?」
「なッ、なんで、それ。ってか、真司は幼馴染で男だぞ。そんなわけ……」
 二階堂の頭を抱きしめていて良かった。そうじゃなかったら、顔でバレている。
「とにかく、二階堂は大丈夫だって。こんなイケメンを振るような奴がいたら、俺が一発」
「殴るんですか?」
「いや、殴らないけど……」
 二階堂の腕が俺の腰に回り、密着度が高くなった。
 自分から抱きしめたのに、何だか妙に恥ずかしくなって、鼓動が早鐘を打つ。
「先輩、ドキドキしてます?」
「バッ、そんなわけないだろ。歌いすぎたからだって」
 抱きしめていた腕を頭から離せば、二階堂は俺を見上げた。
「ど、どうかしたか?」
「咲田先輩。俺じゃダメですか?」
「え?」
「満田先輩じゃなくて、俺にしませんか?」
「それは……どういう?」
 二階堂に、チュッとキスされた。
「咲田先輩が好きです」
「……え?」
 頭が追いつかない。しかし、唇の感触だけはしっかりと残っている。
「俺、咲田先輩に見てもらいたくて、野球部入ったんです。それしか、咲田先輩に見てもらう方法思いつかなかったから」
「…………」
「満田先輩の近くで転んだら、目に止まるかなって。だから……」
「二階堂……ごめん。俺」
「あーあ、やっぱダメかぁ」
 二階堂は、困った顔で笑い、「最後に」とお願いしてきた。
「思い出に、もっかいキスして良いですか?」
「いや、ダメだろ」
「一生のお願い。俺と付き合いましょう」
「キスじゃなかったのかよ」
「じゃあ、結婚しましょう」
「もう、お前、何なんだよ。全然諦めてねーし」
 思わず笑みが溢れる。
「お試しで良いんで、俺とエッチなことしましょ」
「お試しなら、付き合うとかだろ?」
「え、付き合うなら良いんですか? やったぁ」
 一人ではしゃぐ二階堂。
 しかし、二階堂の腕が少し震えているのが分かった。拒まれるのが怖いのだろう。その気持ちは痛いほど分かる。
 ただ、今の俺に言えるのは――。
「勇気出して告白してくれて、ありがとう。恋愛感情はまだないけどさ、二階堂のこと好きだよ」
「まだってことは、可能性あるってことで解釈して良いんですか?」
「それは、人間だからさ」
 俺だってそろそろ前を見ないといけないことくらい分かっている。だから、いい機会かもしれない。
 それに、俺に見てもらいたいがためにこんなに傷をつくるなんて――。
 二階堂の頬にある傷を優しく撫でた。
「もうわざと傷作るなよ。綺麗な顔してんのに」
「分かりました。恋人の言うことは絶対なので」
「は? まだ、恋人じゃ」
「だって、来月か再来月には、先輩は俺のこと恋愛感情で見てくれるはずなので、そしたら俺らカップルなんで」
「意味わかんないんだけど」
「つまり、恋愛感情の前借りして、今日から俺らカップルってことで!」
「恋愛感情の前借りってなんだよ」
 フッと笑いが込み上げてくる。
 こんなに笑ったのは、いつぶりだろうか。
「もう良いよ、カップルで。ただし、(仮)な」
「すぐに(仮)外して見せるんで、覚悟しておいてください」

◇◇◇◇
(二階堂視点)
 
 フリータイム終了まで残り三十分。
 俺の膝の上で眠る咲田先輩に小声で聞いてみる。
「先輩、もうすぐフリータイム終わっちゃいますよ。歌っとかなくて良いですか?」
「……ん」
「せっかくのデートなのに、全然起きないし」
 咲田先輩の額に乗った髪の毛を両サイドに分けてみる。そして今度は七対三に。
 こんなことで遊べるのも咲田先輩が優しいから。
 こんな俺を受け入れてくれたから。
 
 ――咲田先輩を見かけたのは、俺が高校に入学してすぐだった。
 学校の近くの本屋に立ち寄った時のこと。
 こそこそと隠れる咲田先輩を発見。万引きでもするのかと思って様子を窺った。
 しかし、咲田先輩は万引きではなく、満田先輩の後を追っているだけだった。
 何故声をかけないのだろうと怪訝に思っていると、満田先輩は彼女らしき女性と合流。そして、咲田先輩はトボトボと帰っていった。
 その後ろ姿が忘れられず、咲田先輩の行動を観察するようになった。
 そして、分かったのだ。咲田先輩の好きな人が満田先輩なのだと。咲田先輩は満田先輩しか見ていないと。
 俺は、その目が他に向かないか試したくなった。自慢じゃないが、俺は昔から顔だけは良い。だから、咲田先輩が俺を見てくれるように、何度も何度も廊下をすれ違った。食堂でも視界に入るような位置で対角線上に座ってみたり、俺は電車通学ではないけれど、同じ電車に乗って目の前の席に座ってみたりもした。
 けれども、ことごとく咲田先輩の視界に入らない。入っているのかもしれないが、そもそも眼中にないのだろう。
 だったら、放課後の部活の様子を見ている時ならどうだろう。満田先輩の横で転んだら目に留まるのではないか。そう思って野球部に入部した。ただ、坊主にしたら、その他大勢と間違われて遠目からだと分からないかもしれない。だから、誰になんと言われようが髪の毛はそのままで貫いた。
 そうこうしている内に、俺は何故こんなにも必死になっているのか。咲田先輩に認知してもらった後はどうしたいのかを考えた。
 先輩後輩として仲良く? それとも、咲田先輩の恋を応援して恋のキューピットになるのはどうか。
 咲田先輩と満田先輩がキスする姿を思い浮かべた。なんだかイラッとした。胸の辺りがモヤッとして、不快な気分になった。
 この感情が何なのか、すぐに分かった——。
 昨日、わざとハンカチを拾ったフリをして声をかけた。
 咲田先輩が俺を見たその時、分かった。俺は咲田先輩にいつの間にか恋をしてしまったのだと。
 一途な咲田先輩に想われたい。そう思った。

「こんなに無防備になっちゃって。まだ(仮)なのにさ。襲っちゃうよ」
 咲田先輩の頬を撫でれば、その瞳がゆっくりと開いた。
「咲田先輩? 起きました?」
「目が覚めたらイケメンって最高か」
「この間まで全然見てくれなかったくせに」
「……?」
「何でもないです」
 (仮)を外れるのはいつになるのか。俺は咲田先輩の一番になれるように頑張ろう。
「さ、帰りましょう」
「あ、帰りも先歩けよ」
 まずは、隣を歩いてもらうところから頑張らなければ。

                おしまい。