ある日、新しいボールが倉庫にやってきた。
鮮やかなラグビーボール。楕円形で、声が大きい。
「おい、緑。お前、跳ねるのうまいな。俺と組まないか?」
白は何も言わない。ただ、少しだけ転がった。
緑は迷った。跳ねることは好き。でも、白の静けさが恋しかった。
夜、緑は白のそばに戻った。
「僕、君といると、跳ねなくてもいいって思える」
白は、何も言わず、そっと緑に触れた。
その瞬間、二つの球体の間に、微かな熱が生まれた。
それは、空気の振動でも、摩擦でもない。
“愛”だった。
鮮やかなラグビーボール。楕円形で、声が大きい。
「おい、緑。お前、跳ねるのうまいな。俺と組まないか?」
白は何も言わない。ただ、少しだけ転がった。
緑は迷った。跳ねることは好き。でも、白の静けさが恋しかった。
夜、緑は白のそばに戻った。
「僕、君といると、跳ねなくてもいいって思える」
白は、何も言わず、そっと緑に触れた。
その瞬間、二つの球体の間に、微かな熱が生まれた。
それは、空気の振動でも、摩擦でもない。
“愛”だった。



