あの時、私は恋をした。
この恋愛が汚かったとしても、偽りだったとしても、私は確かに恋をした。
あなたの瞳は恐ろしかった。暗くて、心の底から汚れている。私と同じ瞳だった。
信じてしまった。これまで、誰も信じなかったのに。騙されたことにも気づけない。
知らぬ間に、あなたの存在がこれほど大きいものになっていた。
欠けると困る、体の一部のように。
真実の愛を嫌うあなただったが、私のことは愛してくれた。それは見かけだけの愛だった。
「愛」という二文字を避けてきた人生。それを一瞬で変えてくれたあなた。
憎い。本物の私が何かわからなくなるほど私を変えたよね。本当に最初から会わなきゃよかった。
私の人生を壊してきた。夢も、思いも、決意もすべて変えた。
この恋愛は淡くて純粋な恋ではない。まず、綺麗な恋愛を好む人は、私の話なんか聞いていない。
人間の恐ろしさは、言葉では表せない。それだけは、言いたい。

[手紙]
私は、あなたに騙されたようです。
ですが、最後まで私は強かった。
さようなら。