佐伯くんとの出会いから数ヶ月がたった。
お昼は空き教室。佐伯くんの部活がない日は
一緒に帰る。こんな日々が日常になっていた。
季節は夏。
通学路の向日葵が太陽に向かって
一生懸命に咲きほこる時期。
その風景を瞳に映しながら今日も
2人で帰りの電車を待つ。
「凪先輩~暑すぎる!!帰り途中で降りて
ファミレスよりましょ~!!」
「今日はテスト前日だから寄り道してると、
怒られるよ??」
「そうですけど!!俺暑くて死んじゃいますよ~」
「大袈裟だな~じゃあこれあげる」
「佐伯くんがファミレス行こって
言いそうだったから
待ってる間に飲み物買っておいたよ
はいっ」
「先輩!!大好き~!!」
飲み物を受け取った佐伯くんは
両手を広げて僕にハグを求めてくる。
僕はさっとかわしながら、
自分の分の飲み物を口に運ぶ。
「あ~また避ける!」
佐伯くんはまるで小さな子供のように
頬を膨らませる。
最近佐伯くんの距離感に戸惑う日々。
自然と嫌な気持ちはない。
けれどどこか照れ臭くてまだ慣れなかった。
「じゃあ先輩テスト終わったらご褒美欲しいです」
「えっ??」
「えっじゃないですよ~!!
俺めっちゃテスト頑張るんで」
「ご、ご褒美って、。」
「俺、今週末の花火大会一緒に見に行きたいです
駄目ですか?」
「花火大会??」
「はい!土曜日にやるみたいです!」
駅までの道でポスターが張られていたことを
思い出す。
「僕なんかと一緒に行って楽しいの?」
もちろんお友達と行ったことなんて無かった。
僕は、またネガティブな言葉をぶつけてしまう。
「俺先輩とだから一緒に行きたいんです!」
佐伯くんは無邪気な笑顔で答える。
その笑顔で僕の不安をぬぐってくれた。
「、、わかった僕で良ければ」
「やった~!!俺頑張ります!
じゃあ先輩また明日」
「うん、また明日」
僕は手を振って答えた。
お昼は空き教室。佐伯くんの部活がない日は
一緒に帰る。こんな日々が日常になっていた。
季節は夏。
通学路の向日葵が太陽に向かって
一生懸命に咲きほこる時期。
その風景を瞳に映しながら今日も
2人で帰りの電車を待つ。
「凪先輩~暑すぎる!!帰り途中で降りて
ファミレスよりましょ~!!」
「今日はテスト前日だから寄り道してると、
怒られるよ??」
「そうですけど!!俺暑くて死んじゃいますよ~」
「大袈裟だな~じゃあこれあげる」
「佐伯くんがファミレス行こって
言いそうだったから
待ってる間に飲み物買っておいたよ
はいっ」
「先輩!!大好き~!!」
飲み物を受け取った佐伯くんは
両手を広げて僕にハグを求めてくる。
僕はさっとかわしながら、
自分の分の飲み物を口に運ぶ。
「あ~また避ける!」
佐伯くんはまるで小さな子供のように
頬を膨らませる。
最近佐伯くんの距離感に戸惑う日々。
自然と嫌な気持ちはない。
けれどどこか照れ臭くてまだ慣れなかった。
「じゃあ先輩テスト終わったらご褒美欲しいです」
「えっ??」
「えっじゃないですよ~!!
俺めっちゃテスト頑張るんで」
「ご、ご褒美って、。」
「俺、今週末の花火大会一緒に見に行きたいです
駄目ですか?」
「花火大会??」
「はい!土曜日にやるみたいです!」
駅までの道でポスターが張られていたことを
思い出す。
「僕なんかと一緒に行って楽しいの?」
もちろんお友達と行ったことなんて無かった。
僕は、またネガティブな言葉をぶつけてしまう。
「俺先輩とだから一緒に行きたいんです!」
佐伯くんは無邪気な笑顔で答える。
その笑顔で僕の不安をぬぐってくれた。
「、、わかった僕で良ければ」
「やった~!!俺頑張ります!
じゃあ先輩また明日」
「うん、また明日」
僕は手を振って答えた。
