「さっ佐伯くん??」
「先輩がカメラを使う資格が無いなんて
そんな訳ない!」
「お爺さんにとって
先輩が撮る世界はかけがえのない物
だった筈です、、!」
抱き寄せられた体はそっと離れる。
「お爺さんが悲しむのは凪先輩が
カメラを辞めちゃうことです。
それに、、俺だって嫌だ。」
そう告げる佐伯くんの表情は
悲しい顔していた。
「さっ佐伯くん、、」
僕が勇気を振り絞り
ずっと気がかりだったことを口にする。
「どっどうして僕なんかに、優しくするの?」
涙で赤くなった目尻を抑えながら。
佐伯くんはそんな僕を見つめて話し始めた。
「中学2年の夏この場所で先輩を見かけたんです」
「俺せんぱいに出会う前までは
何もしていてもつまらなくて。
友人関係は悪くなかったけれど
遊びに行っても心から楽しいって
思えたことがなくて。
趣味のギターでさえ友人に誘われたから
弾いてるだけでした。」
「そんな時友達に花火大会に誘われて
行ったんですけど
やっぱり心から楽しめなかったんです。
そんな自分に嫌気がさして1人抜け出して
気付いたらここにいました。」
「、、、。」
「そこに花火にカメラを向けている先輩
がいました。」
毎年行っていたこの神社で佐伯くんに出会っていたなんて想像がつかない。
「なんて綺麗な人なんだって思わず
その場に立ち尽くしてしまって、、。
その時の先輩の表情を見た時
初めて心が動いたような気がしたんです。
先輩がファインダー越しに見ている花火、景色を
俺もいつか見てみたいってそう思いました。」
「その時先輩が着ていた制服から探して
同じ高校に入りました。」
「だから、先輩を高校で見つけた時とは
つい嬉しくて、
あんな態度を取ってしまって」
「そっそれは気にしないで」
「そうやって、先輩は優しいから
こんな俺の願いを聞いてくれて
一緒にいてくれる。だから、、」
そう告げると佐伯くんは僕の髪を優しく撫でる。
「俺凪先輩のこと好きです。どうしたらその瞳に
僕は映りますか、、?」
「さっ佐伯くん、、。」
いつになく真剣に伝えてきた。
「すっすいません。俺何言ってんだろ、、」
「あっあの、」
佐伯くんの気持ちに答えなきゃいけないことは
分かってる。なのに、僕は、こんな時でさえ
上手く言葉が出ない。
「花火も終わったみたいですね、、
帰りましょう。先輩足元暗いんで
気をつけてください」
「あっありがとう。」
帰り道はまだ人が多く行き交う人々の声も
沢山溢れている筈なのに
僕の心臓の音だけが響いていた。
僕の家までつくと、
「凪先輩。
俺今日1日本当に楽しかったです!
でもこれで最後にします。
自分勝手な事を言っているのは分かってます。
でもこれ以上俺の気持ちのせいで
悩ませたくない。先輩の事が大切だから」
佐伯くんは寂しげな笑みを浮かべながら
口にした。
そんな表情見て僕は、
「かっ勝手に告白してきて、
僕の気持ちを決めつけて
そっそんなの酷いよ。」
気付いたら自分でも出したことないくらいの
大きな声で、叫んでいた。
「凪先輩、、!」
「今日はありがとう。おやすみ」
顔を見ることも出来ず玄関のドアを閉めた。
「先輩がカメラを使う資格が無いなんて
そんな訳ない!」
「お爺さんにとって
先輩が撮る世界はかけがえのない物
だった筈です、、!」
抱き寄せられた体はそっと離れる。
「お爺さんが悲しむのは凪先輩が
カメラを辞めちゃうことです。
それに、、俺だって嫌だ。」
そう告げる佐伯くんの表情は
悲しい顔していた。
「さっ佐伯くん、、」
僕が勇気を振り絞り
ずっと気がかりだったことを口にする。
「どっどうして僕なんかに、優しくするの?」
涙で赤くなった目尻を抑えながら。
佐伯くんはそんな僕を見つめて話し始めた。
「中学2年の夏この場所で先輩を見かけたんです」
「俺せんぱいに出会う前までは
何もしていてもつまらなくて。
友人関係は悪くなかったけれど
遊びに行っても心から楽しいって
思えたことがなくて。
趣味のギターでさえ友人に誘われたから
弾いてるだけでした。」
「そんな時友達に花火大会に誘われて
行ったんですけど
やっぱり心から楽しめなかったんです。
そんな自分に嫌気がさして1人抜け出して
気付いたらここにいました。」
「、、、。」
「そこに花火にカメラを向けている先輩
がいました。」
毎年行っていたこの神社で佐伯くんに出会っていたなんて想像がつかない。
「なんて綺麗な人なんだって思わず
その場に立ち尽くしてしまって、、。
その時の先輩の表情を見た時
初めて心が動いたような気がしたんです。
先輩がファインダー越しに見ている花火、景色を
俺もいつか見てみたいってそう思いました。」
「その時先輩が着ていた制服から探して
同じ高校に入りました。」
「だから、先輩を高校で見つけた時とは
つい嬉しくて、
あんな態度を取ってしまって」
「そっそれは気にしないで」
「そうやって、先輩は優しいから
こんな俺の願いを聞いてくれて
一緒にいてくれる。だから、、」
そう告げると佐伯くんは僕の髪を優しく撫でる。
「俺凪先輩のこと好きです。どうしたらその瞳に
僕は映りますか、、?」
「さっ佐伯くん、、。」
いつになく真剣に伝えてきた。
「すっすいません。俺何言ってんだろ、、」
「あっあの、」
佐伯くんの気持ちに答えなきゃいけないことは
分かってる。なのに、僕は、こんな時でさえ
上手く言葉が出ない。
「花火も終わったみたいですね、、
帰りましょう。先輩足元暗いんで
気をつけてください」
「あっありがとう。」
帰り道はまだ人が多く行き交う人々の声も
沢山溢れている筈なのに
僕の心臓の音だけが響いていた。
僕の家までつくと、
「凪先輩。
俺今日1日本当に楽しかったです!
でもこれで最後にします。
自分勝手な事を言っているのは分かってます。
でもこれ以上俺の気持ちのせいで
悩ませたくない。先輩の事が大切だから」
佐伯くんは寂しげな笑みを浮かべながら
口にした。
そんな表情見て僕は、
「かっ勝手に告白してきて、
僕の気持ちを決めつけて
そっそんなの酷いよ。」
気付いたら自分でも出したことないくらいの
大きな声で、叫んでいた。
「凪先輩、、!」
「今日はありがとう。おやすみ」
顔を見ることも出来ず玄関のドアを閉めた。
