幼い頃に両親が離婚して祖父母
に育てられたこと、
ここがカメラと僕の出会った場所
であること話した。
「その日から僕はカメラの虜になって
色々な風景を撮ったり、
おじいちゃんやおばあちゃんとの日常を
沢山撮ってたんだ、、。」
「その時間が僕にとってかけがえのない
大切な時間だった。
親がいなくて苛められたことも沢山あった。
それでもカメラがあったから、、」
「でも去年おじいちゃんに病気が見つかって
先は長くないって言われて、
頭が真っ白になって、、。」
「それでも落ち込む僕におじいちゃんは
今まで通り僕や妻の写真を沢山撮ってほしいって
それを見せてくれることが
なによりの幸せなんだって。」
「でも僕は日に日に痩せていくおじいちゃんの姿を撮るのが辛くて、辛くて、
写真を撮ることが怖くなって、、
そっそれで、気付いたらおじいちゃんの為に
写真を届けることが出来なくなってた。」
「おじいちゃんが亡くなる寸前に
「もっともっと凪の撮る世界が
見たかったなぁ」って、、、。
僕は最低な孫だって気付いた。
おじいちゃんもきっと悲しんでる。
だからもう僕はカメラを使う資格なんて
どこにもない。」
ダメだ。もう涙を堪えることはできなかった。
溢れる涙が頬をつたう。
「ごっごめん。話しすぎたよね。でももう大、」
涙を拭い、無理に作った笑顔で
答えようとしたその時、
体が引き寄せられ、佐伯くんはそっと僕を
抱き寄せた。
に育てられたこと、
ここがカメラと僕の出会った場所
であること話した。
「その日から僕はカメラの虜になって
色々な風景を撮ったり、
おじいちゃんやおばあちゃんとの日常を
沢山撮ってたんだ、、。」
「その時間が僕にとってかけがえのない
大切な時間だった。
親がいなくて苛められたことも沢山あった。
それでもカメラがあったから、、」
「でも去年おじいちゃんに病気が見つかって
先は長くないって言われて、
頭が真っ白になって、、。」
「それでも落ち込む僕におじいちゃんは
今まで通り僕や妻の写真を沢山撮ってほしいって
それを見せてくれることが
なによりの幸せなんだって。」
「でも僕は日に日に痩せていくおじいちゃんの姿を撮るのが辛くて、辛くて、
写真を撮ることが怖くなって、、
そっそれで、気付いたらおじいちゃんの為に
写真を届けることが出来なくなってた。」
「おじいちゃんが亡くなる寸前に
「もっともっと凪の撮る世界が
見たかったなぁ」って、、、。
僕は最低な孫だって気付いた。
おじいちゃんもきっと悲しんでる。
だからもう僕はカメラを使う資格なんて
どこにもない。」
ダメだ。もう涙を堪えることはできなかった。
溢れる涙が頬をつたう。
「ごっごめん。話しすぎたよね。でももう大、」
涙を拭い、無理に作った笑顔で
答えようとしたその時、
体が引き寄せられ、佐伯くんはそっと僕を
抱き寄せた。
