でも、死にたいこういう時に限って大体はメッセージが来る。
まるで相手・一彩(かずさ)さんが私の賭けを知って生きていてほしいかのように。
もちろんそんなの私の勝手な想像で妄想。
だけど今日は何かが違った。
そう思いつつ、私は道路に降り立った。屋上は地域の方利用可能という偽善っぽいことになっている。
ベンチに座ってスマホの着信を待つ。
すると、すぐにスマホは震えた。

佐藤 一彩:私、ずっと双葉ちゃん、、、いや碧のそばで見てたんだ。私、ずっと「双子」として碧に会いたかった。

待って。なんで私の名前を知ってるの。「双子」ってどういうことなの。一彩さんに限ってタチの悪い冗談なんかじゃないよね。でも冗談じゃなかったら私と一彩さんが双子ってことになっちゃうじゃん。そもそもの話うちはお金にも困ってないんだから娘を捨てるなんて。いや。急にお父さんの人を馬鹿にするような表情がありありと蘇った。
そんなに信じがたいことがあり得るわけないけれど。