私は私じゃない何かに生まれたかった。
私じゃないなら害虫でも悪役でもなんでも良かった。

神様とやらがいたら私のこの願いを叶えてくれるのかな。そんな儚い願い。

「命を大切にしなさい!」
「せっかく恵まれてるんだから」
そんな言葉聞き飽きたよ。
知ってる、だけど理解はしてない。

屁理屈だとか言われたって変えるつもりはない。

もしも私が死ねるのであれば今すぐ殺してほしい。誰だっていい。通り魔だっていい。
私を思いっきり殺してほしい。
「他の人が殺されなくていい」とかいう偽善的な奴らがいっちばん大嫌い。
私が殺されたいのは正真正銘自分のためだ。

「自分の味方は常に自分でありたい」家族が何もかも捻じ曲げてくる私の世界でこの信念以外が勝手に変わったのはもうすぐ後のことだ。

改めて、敬拝 この地球で死ぬために生まれた全ての人へ私は私の物語を送る。
自惚れてるとか言わせない。
明日、あなたがこの物語を知るために生まれた人になりますように。
              願いを込めて 双葉碧