19「穢れの勘定」

 誓約庁の東棟のいちばん奥、倉のようにひんやりした小部屋をあてがわれた。戸を閉めると、外の音は遠い井戸の底へ落ちたみたいに弱くなる。壁は厚い土壁で、指の腹を当てると細かな砂の粒が静かにざわめき、ここが街の骨に近いことを思い出させる。
 机は低く広く、角は使い込まれて丸い。塗りの剥げ目に誰かの昔の爪の痕が残っていて、そこだけ木が柔らかい。窓というほどの窓はなく、高いところに空気抜きの覗きがある。そこから差す光が薄い帯になって、机の上の羊皮紙と帳簿の背を一本だけ白くする。

 道具は揃っていた。
 帳簿。そろばん。薄い羊皮紙のフォーム。香墨。黒い瓶。
 瓶の口には白羽栓。蓋を軽く押せば、拍に合わせて細く震える。
 凪雪は椅子に腰掛け、背に光の羽線を半ばまで展いている。人の輪郭はときどき煙のようにゆらぎ、光の線がその都度、空気の骨を掠める。疲れは隠さない。その隣で、篝が官庁の統計台帳、寺社の供養帳、市井の診療記録を抱えて入った。紙の匂いが部屋の湿りに重なり、灯のない場所の匂いになった。

「ここでやるのか」

 凪雪の声は低く、部屋の土壁に吸われて丸くなる。
「ここで、数える。——削るためじゃなく、返すために」

 綾女は、机の上の羊皮紙を手前に寄せ、筆を握り直した。書き始めるときに深く息を吸うのは、孤児院で柚に教わった癖だ。息で手の震えが鎮まり、指の温度が紙の温度に寄る。
 まずは、項目を最少にする。
「発生点(どこで)/性質(怒り・哀しみ・恐れ・恥の四群)/誘因(飢え・病・喪失・不正)/時間(刻・週・節)/滞留(どこに溜まるか)」
 記す列は多くない。数字は列が多いほど嘘を愛する。少ない列で、交点だけを浮かせる。浮いた交点の下に、灯を置く。

「名は?」

 篝が問う。
「書かない。符号だけ」
 人は自分の分類に傷つく。帳簿は刃にもなる。刃にしないために、名を置かない。名の仕事は灯の下に残して、帳簿はただ“向き”を示す。
 筆で欄外に、二拍三連の小さな手引きを書き添える。
 ——怒りは尖る/哀しみは沈む/恐れは揺れる/恥は乾く——
 読み上げやすい順に並べる。現場で唱えやすいように、二、二、三の拍に収める。書式は歌になるほど間違いにくい。歌は、手順の骨だ。

 瓶に耳をあてる。
 怒りは尖り、哀しみは沈み、恐れは揺れ、恥は乾く。
 分類語を決めると、瓶の中の椅子の位置がわずかに動いた。椅子の音は人にしか聞こえないが、瓶の温度は神にもわかる。凪雪がそれを嗅ぎ取って、眼差しで「続けろ」と言う。

「基準線を置こう」

 篝が帳面の上を軽く叩いた。
 綾女は頷き、羊皮紙に細い線を一本引く。
 三日前、雨乞い三段のあとの静けさ。あの夜の拍——怒号が半音沈み、井戸の底で水が一度だけ鳴った夜——を“基準0”にする。そこからの上振れを+、下振れを−で記す。
 祟りの発生率
𝑅
R を、
 「
𝑅
=(上振れ件数/観測点
×
週)
×
100
R=(上振れ件数/観測点×週)×100」
 と置き、一週目の目標を

10
%
−10% に定めた。紙に数字が立つと、部屋の空気に薄い緊張が混じる。目標の数字は、人ではなく、手順に向ける。人に向けた数字は、刃になる。

「“薄め”の側も、数字を使うだろう」

 凪雪が言う。
「数字で穴を開けるには、数字の刃の向きを決めろ。向きがあれば、灯で鈍くできる」

 午前は書式の骨組みで終わった。昼どき、篝が運んできた粥は香りだけ強く、塩は薄い。凪雪が小皿の薬味を二つまぜ、香りの輪郭で輪郭の足りなさを補う。綾女は匙を置くたび、自分の味覚が少しずつ戻るのを確かめた。戻るというより、位置を覚え直す。覚え直した位置は、飢えの拍を短くする。

     *

 午後は、現場へ出る。
 帳簿は持ち歩かない。薄い羊皮紙のフォームに欄だけ印刷し、香墨と短い筆だけ帯に差す。瓶は抱える。白羽栓は掌に置き、拍の震えを直接受ける。
 まず、市場。
 午(ひる)の終わり、天幕の下は熱で膨らみ、魚の目が水ではなく空気を映している。値札は指の跡で薄く黒くなり、声はよく通る。喧噪の中心に、声の高さが半音ほどずれた場所がある。
 ——怒り:価格/誘因:不正
 売り手と買い手が紙の真偽で言い合い、しばしば“薄い朱”が持ち出される。薄い朱は、怒りを呼ぶ。怒りは瓶の口で跳ねる。白羽栓が指の上で一度転がり、綾女は「受けて、束ねて、寝かせる」と心の内で唱えた。
 数えるとき、誰も傷つけないために、ラベルを貼らない。場所と拍と、誘因の符号だけ置く。紙は符号を覚える。名は灯の下で返す。

 孤児院。
 すすり泣きは、音階を持たない。持たないが、拍はある。夕餉の前、空の器の数だけ拍が増える。
 ——哀しみ:喪失
 柚は、空の器の前に香りの人参と刻み葱を置く。香りだけの具でも、子は椀の向こう岸へ渡れる。香りの橋があれば、飢えはまっすぐ祟りへ育たない。
 綾女は羊皮紙の欄外に小さく「香橋/夕(ゆう)」と書いた。符号の隣に橋の絵を描きたくなる衝動をこらえ、指の腹で紙の端を撫でる。撫でる所作は、書かない言葉の代わりだ。

 配水局の窓口。
 列は蛇のように折れ曲がり、壁には規程が貼られている。文字は多い。多い文字は、責任の位置を曖昧にする。
 ——恥:不正(列割込み)
 横から入る手はいつも、申し訳なさではなく、急いでいる言い訳を連れている。その言い訳が、列の背中をこわばらせ、恥を乾かす。乾いた恥は、腐る。
 綾女は欄に「恥/不正/窓」とだけ記し、名は置かなかった。置かないことが、灯の前の礼儀だ。

 禁区の縁。
 石が息をする。人の息ではない。冷えているのに湿っている、季節の喉。
 怒りと恐れが突出していた。
 ——怒り:配当/誘因:不正(暦)
 ——恐れ:病/誘因:噂
 欄外に星を打ち、三行でメモする。
 「待たせない導線」「名の誤記訂正」「嘘の紙の回収」。
 篝が頷き、「行政の行列に手をかけよう」と言った。行列は、制度の脚だ。脚の長さを一度詰める。三誓を守ったままやる。押しのけず、急がせず、嘘を焼かずに封じる。

     *

 夜、部屋へ戻る。
 机の上に紙をひろげ、瓶から薄く穢れを抜いて、試写のように帳簿へ香りを重ねていく。布片に香墨を擦り、怒りには酸、哀しみには出汁、恐れには生乾き、恥には古布。匂いは文字の端をそっと太くし、読み飛ばされる行の前に目を留めさせる。
 凪雪は香りを嗅ぎ分け、短く言う。
「配当で癒えるものと、配当では癒えぬものを分けよ」
 配当——物資や雨の分配。
 癒えぬもの——名と法の歪み。
 紙の上で線を引く。線は粗く、しかしまっすぐ。粗さは余白のため。まっすぐは、灯のため。

 第一次集計。
 篝がそろばんを弾き、羊皮紙の端へ小さな記号を並べる。
 禁区縁で、怒り+恐れが突出。祟りの発生率
𝑅
R は、基準0から見て +11。
 三日前の静けさが薄まり、噂の拍が速くなっている。
 綾女は欄外の星を二つに増やし、対策を三行で太く書き直した。
 「待たせない導線」「名の誤記訂正」「嘘の紙の回収」。
 並べた文の重さに、紙の端がわずかに反る。反ったぶんだけ、手で押さえ、拍で馴染ませる。

「行列の再設計は、来週から」

 篝が段取りを読み上げる。
「常夜灯の消える直前に、窓口の“息継ぎ”を作る。係を二人に分け、押印と説明を切り分ける。押印は灯の近く、説明は灯の外。——名を灯で守り、数は外で回す」
「名を灯で、数は外で」
 綾女は繰り返し、瓶を抱え直した。白羽栓が小さく鳴り、拍が部屋を一周する。
 凪雪が椅子の背から指を離し、背の羽線を少しだけ引っ込めた。輪郭の滲みは相変わらず時折現れるが、現れたまま長居しない。
「一週目で“怒り”を一割落とす。二週目で“恐れ”。三週目で“哀しみ”。恥は、灯の高さで扱う」

「灯の高さ?」

「高すぎる灯は、恥を影に追い込む。恥は乾き、腐る。——灯を下げる。肩の高さで」

 肩の高さの灯。柚が抱く夜泣き止めの小灯が頭に浮かぶ。抱けば近く、近ければ熱が届く。
 綾女は羊皮紙の隅に「灯:肩」とだけ書いた。言葉にすると軽くなる概念を、短い符号で縫い止める。符号は、翌朝の自分を助ける。

     *

 二日目。
 朝の薄い光が覗き窓から帯になって差し、羊皮紙の白を斜めに撫でる。綾女は前夜の紙をめくり、欄の配置を一枚だけ入れ替えた。
 ——“滞留(どこに溜まるか)”を、最初に。
 発生点より先に、溜まりを問う。溜まりは、街の癖だ。癖に手を入れず、点だけ叩くと、祟りは形を変えて戻る。
 滞留欄を左へ移すと、他の列の線が一本、自然に細くなった。紙が納得することがある。納得した紙は、読み手の骨で音を鳴らす。

 篝は寺社の供養帳をめくり、名ではなく“書き味”で日付の嘘を拾っていく。筆圧の浅い日と深い日が、不自然な周期で交互に並ぶ。祭と祭の間に、祭をひとつ挟み込む手つき。
「“安定係数”の薄めは、ここにもにじむ」
 彼は薄く笑い、笑いの先で眉を寄せた。「嘘は、手数が多い」
「手数が多い嘘は、遅い」
 綾女は瓶の肩に頬を寄せ、白羽栓の震えを数えた。四、八、十二。遅さは追える。追えるものは灯の下へ連れていける。

 昼は、行列の実地観察。
 配水局の窓口に向かう途中、篝が職人衆と合流した。木杭、縄、木札、手旗。
「“待たせない導線”は、道具より拍で作る」
 篝は言い、手旗を二本、綾女に渡した。二、二、三の合図。人の足は、歌に合わせれば無理をしない。無理をしない列は、怒りを育てない。
 窓口前、木札を掲げた若者が声を張る。「押印、こちら。説明、こちら」
 列がふたつに割れる。割れるときの不安を、灯の明滅で包む。柚から借りた小さな灯を肩の高さで抱き、押印卓のうしろへ置く。
 灯の明滅は二、二、三。
 怒りの尖りが半音下がる。
 祭の太鼓ほど分かりやすくないけれど、内側の太鼓には届く。届いた音は、舌打ちよりも早く、肩の力を抜かせる。

 その場で、綾女は欄に短く記す。
 ——窓:怒り-(押印/灯)
 ——窓:恐れ-(説明/歌)
 数ではなく符号。符号は動く。動く符号は、明日も使える。

     *

 三日目の夜、第一次の週次集計を試験的に回した。
 観測点は、常夜灯—石碑—古井戸の三角網で合計二十。刻は、朝・昼・夕・夜・常夜。
 祟りの発生率
𝑅
R は、基準0から見て、
 市場:怒り +6 → +3
 孤児院:哀しみ +4 → +2
 配水局:恥 +5 → +1
 禁区縁:怒り +11 → +9、恐れ +9 → +8
 ——合計の見かけは小さい。けれど、列の曲がり角での舌打ちは半分に減り、夜半の噂の「最初の一言」が遅くなった。最初の一言が遅くなるだけで、噂は弱る。
 綾女は、羊皮紙の隅に小さな○を三つ書いた。○は自分への合図。喜びは灯に回す。紙は、○だけで十分だ。

 凪雪は数字を眺め、口の中で一度だけ「うむ」と言った。
「“薄め”は、数字でできている。数字は灯に弱い。——続けろ」
 彼の背の羽線はまだ薄いが、滲みは短くなっている。短くなった滲みは、灯の高さの賜物だ。

     *

 四日目。
 篝がひと束の紙を抱えて入ってきた。宮中の“春配所”から流れてきた新しい通達。文末に、見覚えのある二重印影。香は、調合。沈香に樟脳、乳香。
「“安定化処置の再確認”。——前借りの幅を“業務遂行上の裁量”に変更」
 言葉は、呼吸を速くするために選ばれている。速い言葉は、読み手の灯を消す。
 綾女は紙を瓶の口へかざし、白羽栓の震えを指で受けた。
 震えは、怒りより、恥の乾きに近い。
「“裁量”の恥だ。——乾く前に、肩の灯」

 午後、配水局の窓口へ戻る。
 押印卓のうしろ、肩の灯の明滅は二、二、三。係の男の声は、昨夜より一段低い。低い声は届く。届いた声は返ってくる。
 列の端で小柄な老人が書類を握りしめ、「字がにじんでな」と言った。
 篝がすぐに前へ出て、彼の手から紙を受け取り、押印の前で読み上げる。
「名の誤記は、灯の下で直す」
 灯の光で紙の角が柔らかく反り、朱の色が深くなる。にじみは礼の高さで収まる。
 綾女は欄に符号を足した。
 ——窓:恥-(肩灯/誤記直し)
 恥は、灯の高さで扱う。再確認。

     *

 五日目の夕、孤児院の庭で柚が灯を磨いていた。
「貸し出しは続く?」
「続く。棚に戻すと、灯が泣くから」
 泣く?
 柚は笑って首を振った。「冗談。——でも、抱かれるための灯だからね」
 抱かれる灯。抱く灯。
 綾女は胸の内で言葉を繰り返した。灯を抱くと、自分の拍が灯の拍に合わせて変わる。変わった拍は、列の拍を静かに変える。列が変わると、数が変わる。数が変わると、嘘が薄くなる。

 庭の隅で、小さな子が転んだ。泣き声は細い。瓶の口がわずかに跳ねる。白羽栓を指で押さえ、「受けて、束ねて、寝かせる」。哀しみはすぐに寝る。寝かせ方を間違えなければ、夜泣きも短い。
 柚が子の膝に手拭いを当て、香りの薄い粥を器によそい、薬味の皿を指で示す。
「香りで食べる術を忘れないで」
 綾女はうなずき、欄に小さく「香橋/子」とだけ書いた。

     *

 六日目の朝、禁区縁。
 夜半の噂の“最初の一言”が遅くなり、二言目が出ない夜が二度続いた。噂は、二言目から形を持つ。形のない噂は、風に紛れる。
 祟りの発生率
𝑅
R は、禁区縁で +9 から +7 へ。
 市場は +3 から +2、配水局は +1、孤児院は +2 のまま。
 合計の見かけは、まだ小さい。けれど、紙の隅に書いた○が四つに増えた。○は声にしない。声にすると、数が軽くなる。軽い数は、嘘に食われる。

 凪雪が背の羽線を一度だけ強く光らせ、すぐに消した。
「一週目の“怒り”は十分だ。次は“恐れ”。——“恐れ”は、説明で落ちる」
 説明は、灯の外。外でやるからこそ、速すぎない言葉が必要になる。
「童謡の欠拍で、説明を遅らせる。二拍のあいだに沈黙を置き、三拍目で言葉を落とす。二、二、三。——眠らせない遅さ」

 綾女は説明書の雛形に、拍の記号を薄く入れた。
 〈□ □ ●/□ □ ●〉
 欠けの場所は声にしない。沈黙で縫う。沈黙を見えるように記すと、言葉は無理をやめる。無理をやめた言葉は、恐れを育てない。

     *

 七日目の夜、初週の帳を閉じる。
 羊皮紙は人の手の油を吸い、すこし波打っている。波は、数が暮らしに触れた証拠だ。触れない数は、平らなまま沈む。
 祟りの発生率
𝑅
R は、総じて

9.3
%
−9.3%。目標の一割には足りない。けれど、窓口の列の舌打ちは三分の一以下になり、禁区縁の怒号は半音沈んだままだ。
 綾女は、紙の端に小さく「まだ」と書き、○をひとつ削った。
 “まだ”は、灯の言葉だ。急がない。急がせない。
 凪雪は「よくやっている」とは言わなかった。言えば軽くなる。
 篝は「次週、説明の拍」とだけ言った。次週の課題は短いほど、行き先が長持ちする。

     *

 深夜、部屋に残ったのは三人だけ。
 凪雪の輪郭は、窓抜きの白に薄く縁取られている。疲れは隠さないが、拍は崩さない。
 綾女は瓶の肩に頬を当て、白羽栓の震えを胸の奥へ入れた。
 怒りの椅子は低く、哀しみの椅子は深く、恐れの椅子は揺れて、恥の椅子は乾いている。
 乾きは、灯の高さで潤う。
 潤いは、数字で見える。
 見えたものだけを、次へ渡す。

「——明日から、行列の“息継ぎ”を町中に広げる」

 篝が帳面を閉じて言った。
「市場の裁き台、寺社の香の棚、病院の受付。説明と押印を分け、灯を肩の高さへ。名は灯で守り、数は外で回す。三誓を守ったまま、導線を張り替える」

 綾女は頷き、筆を置いた。
 筆の先には香墨の匂いが残っている。酸と出汁と生乾きと古布。その全部が、今日の紙に染みている。染みた匂いは、朝に薄くなり、昼に消える。けれど、骨は覚える。
 瓶は温く、軽い。
 白羽栓は二、二、三で震え、部屋の隅に溜まっていた暗さを少しずつ削った。

 数字は、灯に弱い。
 灯は、礼に強い。
 礼は、急がない。
 急がせない。
 ——それで足りないときだけ、歌う。欠けを置き、沈黙で縫う。
 数えるのは、奪うためではない。返すためだ。
 返すための簿記は、夜明けまでに骨を乾かし、朝に人の肩で温まる。

 綾女は目を閉じ、胸の奥で水盤の水を一度だけ揺らした。
 井戸の底から、遅い音がした。
 遅い音ほど、遠くまで届く。
 届いたところで、灯が待っている。
 灯の下で、名は守られ、数は光り、拍は揃わないまま、合う。
 初週の終わりは、誰のものでもない息で閉じられ、次の週の最初の一言は、沈黙のあとに置かれる。