広大な花畑に囲まれた庭園は、まるで夢の世界のように穏やかであった。
色とりどりの花が風に揺れ、甘い香りが柔らかく空気を満たす。
その中心に、白い塔のように優雅な建物がそびえ立っていた。
透き通るようなガラス窓からは、午後の柔らかな日差しがこぼれている。
クラリッサはその建物の下に設えられた白い椅子に静かに腰を下ろし、手にしたカップから香り高いお茶をそっと口に運んだ。
「……これ、本当に毒は入っていないわよね?」
と、ふと独り言のように呟く。
少しだけ、笑みを浮かべながらも、警戒の色は消えない。
隣に座るレオニスが優しく微笑み返す。
「安心して。もう君を傷つける者はいない」
しかし、その言葉にすらどこか信じ切れないように、クラリッサの瞳は揺れていた。
「……そうね。でも、もし何かあったら、すぐに見つけてやるわ」
二人の間に静かな風が吹き抜け、花の香りと共に時がゆっくりと流れていった。
クラリッサは目を閉じて深く息を吸い込んだ。
「終わってしまったのね……」
ほんの少しだけ震える声で呟いた。
「もっと……ずっと、見ていたかった」
その言葉は風に乗って消えていったが、胸の奥に静かな熱を残していた。
やがて、クラリッサはそっと微笑み、カップをテーブルに置く。
「でも、これが私の選んだ道。後悔はしないから」
そう言って、ゆっくりと立ち上がり、歩いていった。
End
色とりどりの花が風に揺れ、甘い香りが柔らかく空気を満たす。
その中心に、白い塔のように優雅な建物がそびえ立っていた。
透き通るようなガラス窓からは、午後の柔らかな日差しがこぼれている。
クラリッサはその建物の下に設えられた白い椅子に静かに腰を下ろし、手にしたカップから香り高いお茶をそっと口に運んだ。
「……これ、本当に毒は入っていないわよね?」
と、ふと独り言のように呟く。
少しだけ、笑みを浮かべながらも、警戒の色は消えない。
隣に座るレオニスが優しく微笑み返す。
「安心して。もう君を傷つける者はいない」
しかし、その言葉にすらどこか信じ切れないように、クラリッサの瞳は揺れていた。
「……そうね。でも、もし何かあったら、すぐに見つけてやるわ」
二人の間に静かな風が吹き抜け、花の香りと共に時がゆっくりと流れていった。
クラリッサは目を閉じて深く息を吸い込んだ。
「終わってしまったのね……」
ほんの少しだけ震える声で呟いた。
「もっと……ずっと、見ていたかった」
その言葉は風に乗って消えていったが、胸の奥に静かな熱を残していた。
やがて、クラリッサはそっと微笑み、カップをテーブルに置く。
「でも、これが私の選んだ道。後悔はしないから」
そう言って、ゆっくりと立ち上がり、歩いていった。
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