スペインのリオ・ティント川は、鉱山の毒で染まった赤い河として知られる地獄の流れだった。鉄と硫黄の臭いが立ち込め、水面は血のように赤く輝き、岸辺の岩は腐食した骨のように崩れやすい。毒々しい霧が視界を曇らせ、息をするだけで喉が焼ける中、命懸けの一騎打ちが繰り広げられていた。黒の上級保安官、八朔(はっさく)が、白城から派遣された上級保安官、伊勢を討つ——ホモ狩りの任務を遂行する八朔にとって、伊勢は全世界に存在するありとあらゆる種族の男色に溺れ世界を腐敗させる白い穢れそのものだった。
八朔は、屈強な褐色の体躯を神主の黒い装束に包み、黒髪を後ろで束ね、灰色の瞳を殺意で燃やしていた。金の珠ブレスレットが腕に輝き、黒の武器トンファーを両手に握る。このトンファーはただの棍棒ではない——回転しながら骨を砕き、肉を抉る悪魔の黒い牙だ。
「出たなホモtheゲイ。忌まわしき存在を直ちに、この世から消す!」
伊勢は白い髪と白色の瞳を持つ屈強な白人男性、白い制服が赤い泥に汚れ、金のリボルバーを腰に構えていた。白色の瞳に冷徹な光が宿る。
「みんな揃いに揃って……本当に何なん!!?」
伊勢の声は怒りに満ち、しかし心の奥で男色の秘密が彼を苛む。毒霧が二人の皮膚を蝕み、戦いが爆発する。
一騎打ちが始まったのは、赤い河の流れが一際激しくなった瞬間だった。伊勢が先に動く——獣の咆哮を上げ、岸辺の岩を蹴散らして跳躍し、金のリボルバーを閃き抜く。銃口が八朔の胸を捉え、火を噴く——バン! バン! バン! 三発の重い弾丸が霧を切り裂き、八朔の黒い装束を掠め、左肩の肉を抉り抜く。弾丸は皮膚を突き破り、肩甲骨近くの三角筋と上腕二頭筋をずたずたに引き裂き、筋繊維が一本一本断ち切られる生々しい感触が伝わり、肉塊が飛び散り、脂肪層が露出し、骨片が皮膚を突き破って飛び散る。傷口は直径3センチの深さ5センチの抉れで、血が噴き出し、毒霧が即座に傷口を腐食させ、肉が泡立ち黒く変色し、周囲の皮膚が水疱を起こして剥がれ落ち、膿のような黄色い体液がにじみ出て筋肉の断面を覆い、熱くぬめった血潮が装束の内側を滑り落ち、褐色の肌を残酷に濡らす。焼けつくような激痛が神経を焼き尽くす——まるで溶鉱炉に肩を突っ込んだような、脈打つ火傷の痛みが腕全体に広がり、肩関節が脱臼しかけ、指先が痺れてトンファーを握る手が震え、わずかにバランスが崩れる。八朔の灰色の瞳が一瞬歪み、血の味が口に広がり、吐き気が込み上げ、傷から滴る血が装束の隙間に溜まって重くのしかかり、肉の腐臭が鼻を突き、痛みが残酷な痺れのように体を駆け巡るが、彼は体を低く屈め、河岸を転がるように回避。赤い泥が抉れた肩の傷に食い込み、細かな毒粒子が肉に埋もれて感染の熱を呼び、痛みが倍増し、腫れが急速に広がり、汗と血が混じって装束を重くする。トンファーを構え、黒い棍棒が霧に妖しく輝く。
伊勢は追撃を緩めず、四発目を放つ——バン! 弾丸が八朔の隠れた岩を直撃し、腐食した岩が爆ぜて毒まみれの破片を撒き散らす。破片が八朔の右腕を切り裂き、皮膚が不規則にめくれ上がり、前腕の伸筋群が露出して太い橈骨動脈が切れ、血が脈打つように噴き出し、動脈の断面から赤黒い血塊が飛び散り、粘つく血潮が腕を伝い落ち、褐色の筋肉を残酷に染める。傷口は長さ10センチの裂け目で、深さ2センチから始まり腱が半分切断されたような鋭い痛みが走り、腕を動かすたびに肉が引きつり、骨にまで響き、血管の断面から血が泡立つように溢れ、霧の毒が傷を蝕んで肉が溶け始める、筋肉の層が剥離して白い腱膜が剥き出しになり、熱い体液が滴り落ちる。八朔は血を吐き、肺が毒霧で焼ける息苦しさに耐えながら灰色の瞳を輝かせる。トンファーを高速回転させ、突進——黒い棍棒が風を切り、伊勢の左腕を蜂の巣に変えるように叩きつける。棍棒が肉を貫通し、血管を裂き、骨に食い込み、骨髄まで達して内部から砕く感触が伝わり、鮮血が噴水のように噴き出して白い制服を赤黒く塗り潰す。肉片が飛び散り、棍棒の衝撃が傷口を広げ、皮膚が剥がれ落ち、筋肉が溶けて白い骨が露出し、腐った肉の臭いが立ち上り、溶解した脂肪がぬるぬるした液として流れ落ちるような激痛が伊勢の腕を駆け巡る。伊勢は絶叫を上げ、「ぐあぁぁっ!?」と歯を食いしばり、痛みの衝撃で膝が折れ、赤い泥に爪を立てる。白色の瞳が血走り、視界が赤く染まる。
八朔は痛みを無視し、岩陰から爆発的に跳び出す。褐色の筋肉が鋼のように張り、距離を詰めるが、伊勢は反撃に転じる。残りの弾丸をすべて吐き出す——バンバンバン! 四発の連射が霧を貫き、八朔の胸の装束を直撃し、隙間から肋骨に食い込む。弾丸は第4肋骨を一本折り、肺膜を掠めて空気の漏れるような息苦しさを生み、肉が抉れ、内臓を震わせる衝撃で八朔の息が止まる。傷口は胸郭に直径2センチの穴で、肺尖に達し血が溜まるような鈍い痛みが胸全体を締め付け、咳き込むたびに血の泡が口に上がり、肺に血が溜まる感覚が広がり、放射能が傷を腐食させて肉が溶け落ち、周囲の皮膚が潰瘍化し、肋間筋が断裂して胸壁がへこみ、肺組織の断片が血と共に飛び散る。血が口から溢れ、咳き込んで赤い塊を吐き出し、彼は灰色の瞳を輝かせ、トンファーの二度目の攻撃を放つ——棍棒の回転が伊勢の胸を直撃。棍棒が皮膚を突き破り、肺を貫通し、血泡を噴き出させる。肉の裂ける湿った音が響き、肋骨が砕ける乾いた音が続き、肺組織が粉砕されて血と粘液の塊が飛び散り、胸腔が血の海となり、溶けた肉片が制服を内側から濡らす。伊勢の白色の瞳が痛みで歪む。
「ああぁぁぁ!!!」
伊勢は咆哮し、銃を捨ててナイフを抜き、八朔に飛びかかる。白い体が泥を駆け、刃を閃かせて喉元を狙う——ザシュッ! 鋭い刃が首筋を深く裂き、動脈近くの肉を抉り、熱い血潮が噴き出して八朔の視界を赤く染める。傷口は幅5センチの裂け目で、頸動脈がわずかに露出しかけ、血が気管に流れ込んで息が詰まり、窒息の恐怖と焼ける痛みが首から肩まで広がり、霧の毒が傷を蝕んで肉が泡立ち、腫れが急速に首全体を腫らして声が出にくくなり、頸椎近くの筋肉が断裂して頭が傾き、血潮が首の曲線を残酷に流れ落ちる。
八朔は首の傷から血を流しながらも、咆哮を上げて伊勢のナイフ腕を掴み、折る勢いで捻り上げる。骨の砕ける乾いた音が響き、伊勢の悲鳴が霧に溶ける。八朔は間合いを詰め、トンファーの銃剣仕込みの部分を伊勢の腹に叩き込む——グチャッ! 黒い棍棒が肉を深く抉り、腸を掻き回し、内臓を破裂させる。ぬめった感触が棍棒に伝わり、伊勢の腹から血と臓物の臭いが噴き出し、棍棒が内臓を溶かすように泡立ち、小腸の断片が傷口から零れ落ち、腹腔が血と糞便の混じった悪臭で満たされ、溶けた大腸の粘膜がぬるぬるした塊として滴り落ちる。白色の瞳が絶望に染まり、血泡が口から溢れる。
「あ……ぅう……」
八朔はトドメの一撃で膝を伊勢の股間に叩き込み、睾丸を潰すような衝撃を与える——グシャッ! 伊勢の絶叫が河に響き、体が跳ね上がる。
血と泥にまみれた手でトンファーを伊勢の額に押し当てる。回転を加え、棍棒が脳天を貫き、伊勢の頭蓋を内側から爆ぜさせる。白い髪が血と脳漿の塊と共に飛び散り、体が激しく痙攣して赤い河に沈む。白色の瞳が虚ろに霧を睨み、命の灯が消える。
八朔は血まみれの体で、金の珠ブレスレットを掴む。左肩の抉れ傷は肉がめくれ上がり、骨が露出して血が絶え間なく滴り、動かすたびに神経が引き裂かれるような激痛が走り、腐食で周囲の皮膚が黒く壊死し始め、腫れが肩全体を硬くさせ、筋肉の断面から膿がにじみ出て黄色い体液が血と混じり、甘い腐敗の臭いが漂う。胸の裂傷は肋骨が折れて肺を圧迫し、息ごとに血の泡が口に上がる息苦しさと、肺膜の焼ける痛みが続き、血胸が形成されて胸郭が重く、咳き込むたびに血塊が喉を詰まらせ、肺組織の破片が吐き出され、血の味が残酷に喉を滑る。脇腹の刺し傷は内臓が抉られ、腹腔に血が溜まって重く疼き、歩くたびに体液が漏れ出すぬめった感覚が襲い、腎臓の損傷で尿意と痛みが交互に襲い、腹壁が弱まって内出血の塊が触れるたびに鈍痛が広がり、腸の臭いが体外に漏れ、ぬるぬるした体液が太腿を伝う。首の切り傷は血が止まらず、気管を塞ぐように腫れ上がり、息をするたびに血の味が喉を焼く、頸動脈の損傷で脈が不規則になり、頭痛が加わり、腫れが顎まで広がって嚥下すら困難、気管の裂け目から空気が漏れて異音がし、血潮が首の曲線を残酷に濡らす。顔の打撲は鼻が曲がり、目元が腫れて視界が狭く、額の裂傷から血が流れ落ちて泥に固まり、頰の腫れで口が開きにくく、折れた歯の鋭い痛みが舌を刺し、血の塊が喉に詰まる。全身が傷だらけで、皮膚の裂け目から放射能と毒霧が染み込み、感染の熱が体を蝕み、足元がふらつき、意識が遠のきかけるが、灰色の瞳は勝利の光を宿す。任務は遂行された。ホモ狩りのトンファーが、白い穢れを赤い河に沈めた。黒い装束を翻し、彼は河の闇に消えた。リオ・ティントの赤い流れは、再び静かに毒を吐き——次の狩りを待つ。