SNSで軽い気持ちで投げかけた一文が、思わぬ反響を呼んだ。
投稿したのは次の問いかけである。

「卒業アルバムに、知らない生徒が写っていた経験はありますか?」

すると、驚くほど多くの反応が集まった。

ある男性は「うちの学校でもあった。男子が一人、誰も名前を知らない」と証言した。

また別の女性は「先生に尋ねたら『たしかに人数は合っていた』としか言われなかった」と書き込んだ。

中には不穏なコメントもある。

「その子、行方不明者リストに似ていると聞いたことがある」

そして必ず最後には、決まったフレーズが添えられる。
──「気づいた人が、いなくなった」。

寄せられた声の多くは20代の若者からだったが、幅広い世代に共通していることも分かった。

50代の人からも、10代の高校生からも、似た体験談が届いたのだ。

これは単なる都市伝説なのか。
それとも、何らかの事実に根ざしているのか。

まだ情報は足りない。
追加取材の必要がある。