今日、私は物置から自分の卒業アルバムを見つけた。
仕事部屋を整理していたとき、段ボール箱の底に眠っていたものだ。
何気なくページをめくり、三年B組の集合写真を見た。
小柴 優子、春野 麻里、大林 南美。
同じ新聞委員の、懐かしい顔ぶれだ。
夜まで居残って、高野先生に見つかって……一緒に怒られたなぁ。反省せずにケタケタ笑ってたけど。
楽しかった高校生活が、昨日のことのように甦ってくる。
それから……ひとりの男子に目を奪われた。
木村 隼人。
すらりと伸びた足に、爽やかな笑顔。いま見ても、やっぱりかっこいい。
今もサッカーを続けてるんだろうか。
しばらくして、前列中央に視線を移した。
その瞬間、背筋がひやりとした。
前列中央から三番目。
そこに立つ女子生徒の顔を、私はまったく知らない。
黒髪を肩に垂らし、口元だけかすかに笑んでいる。名札には「三輪」とある。
しかし、記憶をいくらたぐってもそんなクラスメイトはいなかった。
仕事部屋を整理していたとき、段ボール箱の底に眠っていたものだ。
何気なくページをめくり、三年B組の集合写真を見た。
小柴 優子、春野 麻里、大林 南美。
同じ新聞委員の、懐かしい顔ぶれだ。
夜まで居残って、高野先生に見つかって……一緒に怒られたなぁ。反省せずにケタケタ笑ってたけど。
楽しかった高校生活が、昨日のことのように甦ってくる。
それから……ひとりの男子に目を奪われた。
木村 隼人。
すらりと伸びた足に、爽やかな笑顔。いま見ても、やっぱりかっこいい。
今もサッカーを続けてるんだろうか。
しばらくして、前列中央に視線を移した。
その瞬間、背筋がひやりとした。
前列中央から三番目。
そこに立つ女子生徒の顔を、私はまったく知らない。
黒髪を肩に垂らし、口元だけかすかに笑んでいる。名札には「三輪」とある。
しかし、記憶をいくらたぐってもそんなクラスメイトはいなかった。



