純視点
漫画原稿30ページ前後想定
地の文:ト書き
「」:発話フキダシ
():思考フキダシ
ーーーー:視点者のモノローグ
冒頭、朝の学校、廊下
窓際で男子生徒と立ち話をしている洋介
その横を登校してきた純が通り過ぎようとする
洋介「おはよう」
優しい顔で純に挨拶をする洋介
純「……おはよ……」
長い髪で顔は見えないが、小さな声で挨拶を返す純
純が通り過ぎてから、
男子生徒「東? なんで?」
なぜ突然洋介が純に挨拶をしたかわからず、怪訝な顔で洋介に尋ねる男子生徒
洋介「仲良くなった」
通り過ぎた純の背中を見ながら、笑顔で答える洋介
男子生徒「へ〜」
場面転換、学校の昼休み
中庭のベンチに一人で座って本を読んでいる純
「あーずま」
純の背中の方から誰かに声をかけられる
ぱっと声のしたほうに振り返る純
声の主が洋介だと期待している+嬉しい気持ちが溢れている表情
洋介(あ 今嬉しそうな顔した……)純を可愛いと思う洋介
洋介「なにしてんの?」笑顔で純に近づく
純「……休憩」少し照れた様子で
洋介「じゃー 俺も」
純の隣に座る洋介
洋介「告白してくれた一年生、あれからちゃんと断って謝った」
純「そう……」
洋介「恋人がいるからごめんって」
純「……」
洋介「東のこと、だよ?」
純をじっと見つめる洋介
純「……うん」頬を赤らめて俯く純
洋介「週末 デートしようね」優しい笑顔の洋介
純「うん」俯いたまま
ーーーー天気がよくて
ーーーー体に当たる光が あたたかくて
中庭の植物や芝生が光っている情景と、陽の光を浴びている純の横顔
ーーーーなぜか 泣きそうになった
髪で隠れて表情は見えないが、純の嬉しい気持ちが伝わるように表現
場面転換 朝
まだ朝早い時間帯、うっすらと暗い自宅の部屋のベッドの上、上半身を起こして座っている部屋着姿の純
ベッドの横の窓から朝日が差し込んでいる
窓の外をぼんやりと眺める純
ーーーー俺は 俺のことがずっと そんなに好きじゃなくて
ーーーー傷つきたくなくて 臆病で
ーーーーだからこのまま 自分だけを守りながら 生きていくんだろうと思ってた
ベッドから降りて、クローゼットを開ける純
クローゼットの中にしまわれている服をじっと見つめる純
ーーーーこんな日が来るなんて 思いもしなかった
クローゼットの中から1着の洋服を取り出す純(どんな服かはわからないように描写)
場面転換 純の自宅の階段付近
2階から純の姉の美咲がパジャマ姿であくびをしながら降りてくる
美咲は廊下を進んで、洗面所に向かう
洗面所の入り口から中を覗いて、驚いた表情を浮かべる美咲
視点が切り替わり、美咲視点の純の姿(大コマ)
純は男物のシャツとパンツを着て鏡の前にいる
髪は耳にかけて、長い前髪は軽く分けて顔を出している。眼鏡ではなくコンタクト
小柄で華奢な美少年の風貌の純
美咲「純……?」
純「おはよう 姉ちゃん」
少しはにかんだ表情を向ける純
美咲「純……その格好……」驚いた表情のままの美咲
純「……変じゃない?」
気まずそう、恥ずかしそうに尋ねる純
美咲「ううん……」
小さく首を振りながら純に近づき、純を自分の胸に抱き寄せる美咲
美咲「きれいよ、純」
優しく笑う美咲
純「うん……」嬉しそうに微笑む純
時間経過効果コマ+場面転換
駅前、2話で洋介と純が待ち合わせをしたときと同じ場所
純と待ち合わせ中の洋介
通行人がちらちら見ている2話の待ち合わせと対比するようにあえて同じ構図で
洋介「あ、純」純を見つけてぱっと笑顔になった直後、
洋介「……っ!」驚いた顔の洋介
※ここで純を東ではなく純と呼び捨てで呼ぶことで、二人の距離感が縮んだことを示唆する
視点が切り替わり、洋介視点の純の姿
洋介の方に歩いて近づく純(これもあえて2話と同じ構図で)
洋介「えー!!」
女装していない純に驚く洋介
緊張して立っている純(心配、不安そうな表情)
洋介に女装ではない自分を受け入れてもらえるか不安に思っている
純「なんとなく……気分転換……というか……」俯きながら自信なさそうに言う純
純を愛おしそうに見つめる洋介
洋介「めちゃくちゃ可愛い」
真っ直ぐに言う洋介
真っ赤になって、黙ってうつむく純
純「ありがとう…」
俯いたまま、小さい声で言う純
純を見て、優しく笑う洋介
洋介「ほんと純は何着ても可愛いなあー」
その場で褒め始める洋介
純「……」
洋介「そもそもセンスがいいからなあ 純は」
純「……」
洋介「あー俺の恋人は世界一可愛いなあー 史上最高に最強」
純「もういいからっ」
怒涛の褒め責めされていっぱいいっぱいになる純
楽しそうに笑う洋介と照れて真っ赤になった純の対比コマ
場面転換
デート中の切り抜き場面を数コマ
服屋で服を選ぶ二人、レストランで向かい合ってご飯を食べている二人、などハイライト的な感じで
場面転換
本屋の中、本棚の前いる二人
洋介「そういえば 純って学校でいつも本読んでるよな」
洋介「何読んでるの?」
純「いろいろ……」
洋介「いろいろかあ」
純「本当に……いろいろだよ。ジャンルとかも特にこだわりないし ああでも」
純「文庫本になってるやつを読むかな……重いから」
洋介「ああ」学校での純を思い出して笑顔になる洋介「だからいっつも文庫本読んでたんだ」
純「……うん」
純(見てたんだ……)照れる純
洋介「あ これ映画化したやつだ」
上の方の棚にある本を指差す洋介
純「面白かったよ」
洋介「読んだんだ?」
純「うん その作者だったら こっちの作品も良かった」
上を向いて棚の本を指差す純
洋介目線の純の横顔
純「知らない? 直木賞取ったやつ」
本棚を見上げて説明をしている純の横顔(首のあたり)のアップ。洋介が純の首筋を見ていることがわかるような演出。純の綺麗な首筋に見惚れている洋介
純「これも良かったけど やっぱ映像化するならこっちの」
洋介「今日さ」純の言葉を遮る
洋介「うちくる?」
洋介「親も妹もいないんだよね」普通の表情で淡々とした感じで
純「ぇあ……」びっくりして変な声がでた純
純が黙り、二人の間に沈黙が流れる
洋介(ミスった……?)心の中で焦る洋介
洋介「あー無理ならぜんぜん大丈」
純「いっ……行く」遮って言う純。焦り、こわばった表情
純「家……行く」
本棚の前で向かい合う二人の引き絵
場面転換 洋介の自宅の部屋
洋介「荷物てきとーに置いてね」
純「……うん」明らかに緊張した様子の純
自然に純の隣に座る洋介
隣の純はどこか緊張した表情
愛おしそうに見つめながら 純の頬に優しく触れる洋介
洋介「やっと触れる」
純「……っ」頬を赤くして俯く
純「あの、今日」
洋介「ん?」
純「その……するの?」
洋介「えっ」驚いた顔の洋介
純「いや 嫌とかじゃなくて、わ、わかってるから あの」焦り動揺している純
洋介「純」
純の様子に気づいて(なんとなく気持ちを察して)優しく声をかける
純「俺 経験なくて だから」いっぱいいっぱいで必死な顔
洋介「じゅーん」
純の顔を覗き込んで、純を落ち着かせるように
洋介「大丈夫だから ちゃんと聞くから」
洋介「ゆっくりでいいから」
優しく笑う洋介を見て、ようやく落ち着く純
「その……」と口ごもりながらも、自分の気持ちを話し始める純
純「俺も桃田と そういうこと したい」
純「のに……ビビっちゃって どうしても」
純「ごめん……嫌いに ならないで……」
涙目で俯く純
一瞬、時が止まったような描写(洋介が驚いて絶句したのを表現)
洋介「はああ!?」
驚いてビク!!となる純も同じコマに
洋介「嫌いとか 5億パーなんねーわ!!」
純(5おく…)
洋介「ねえ純」
純の方に向き直り、真面目な顔になる洋介
洋介「俺 純のこと大好きなんだよ?」
純「……はい……」真っ直ぐな目で言われて、思わず敬語で返す純
洋介「エロいことは正直めっっっっっちゃしたいけど」
純(正直だ……)
洋介「俺と同じ気持ちの純とじゃなきゃ したって意味ないよ」
嘘のない切実な表情の洋介と、うっすらと涙ぐむ純の対比コマ
純「……ごめ……」涙をぬぐう純
洋介「もー ごめん、はもうなしな?」
洋介「やったことないこと怖いと思うのなんて当然じゃん」
洋介「てか俺のほうこそごめん ふつーに舞い上がりすぎた」頭を深く下げる洋介
洋介「その格好で来てくれたのが嬉しすぎてさ」
純「うれしいの……?」
洋介「ったりまえじゃん」
洋介「俺のこと信用してくれたのかなって すげー嬉しかった」
優しく笑う洋介 それを見て純の表情も柔らかくなる
洋介「今日の純 本当に可愛い」
洋介「女の格好の純も 今も 全部きれい」
洋介「可愛い 純 大好き」
おでこ同士を合わせる洋介
洋介「キス していい?」見つめ合いながら
純「うん……」
キスする二人(上半身くらいまでの引き絵)
ーーーーなんでだろう こいつに可愛いって言われるだけで
唇が離れて照れながら笑う二人
ーーーー今まで怖かったものがあんまり怖くなくなって、嫌いだった自分が ちょっとだけましに思えてくる
純「俺も 大好き」
目に涙を浮かべながら、自分から洋介にキスする純
ーーーーいつか俺も こいつにとってそういう存在になれたら とか思う
ラストコマ
空背景にセリフだけのやり取り
洋介「あーーーもーーかわいーーー」「すげー格好つけたけど 持つかなこれーーー」
純「なんでも言うようになったよなお前……」
洋介「純のことを可愛いって言いたい人生だったのよ」
し「……なにそれ」
洋介「照れてるじゃんーかわいーー」
純「……」(照れてる) と手書きで書き込む
おわり
漫画原稿30ページ前後想定
地の文:ト書き
「」:発話フキダシ
():思考フキダシ
ーーーー:視点者のモノローグ
冒頭、朝の学校、廊下
窓際で男子生徒と立ち話をしている洋介
その横を登校してきた純が通り過ぎようとする
洋介「おはよう」
優しい顔で純に挨拶をする洋介
純「……おはよ……」
長い髪で顔は見えないが、小さな声で挨拶を返す純
純が通り過ぎてから、
男子生徒「東? なんで?」
なぜ突然洋介が純に挨拶をしたかわからず、怪訝な顔で洋介に尋ねる男子生徒
洋介「仲良くなった」
通り過ぎた純の背中を見ながら、笑顔で答える洋介
男子生徒「へ〜」
場面転換、学校の昼休み
中庭のベンチに一人で座って本を読んでいる純
「あーずま」
純の背中の方から誰かに声をかけられる
ぱっと声のしたほうに振り返る純
声の主が洋介だと期待している+嬉しい気持ちが溢れている表情
洋介(あ 今嬉しそうな顔した……)純を可愛いと思う洋介
洋介「なにしてんの?」笑顔で純に近づく
純「……休憩」少し照れた様子で
洋介「じゃー 俺も」
純の隣に座る洋介
洋介「告白してくれた一年生、あれからちゃんと断って謝った」
純「そう……」
洋介「恋人がいるからごめんって」
純「……」
洋介「東のこと、だよ?」
純をじっと見つめる洋介
純「……うん」頬を赤らめて俯く純
洋介「週末 デートしようね」優しい笑顔の洋介
純「うん」俯いたまま
ーーーー天気がよくて
ーーーー体に当たる光が あたたかくて
中庭の植物や芝生が光っている情景と、陽の光を浴びている純の横顔
ーーーーなぜか 泣きそうになった
髪で隠れて表情は見えないが、純の嬉しい気持ちが伝わるように表現
場面転換 朝
まだ朝早い時間帯、うっすらと暗い自宅の部屋のベッドの上、上半身を起こして座っている部屋着姿の純
ベッドの横の窓から朝日が差し込んでいる
窓の外をぼんやりと眺める純
ーーーー俺は 俺のことがずっと そんなに好きじゃなくて
ーーーー傷つきたくなくて 臆病で
ーーーーだからこのまま 自分だけを守りながら 生きていくんだろうと思ってた
ベッドから降りて、クローゼットを開ける純
クローゼットの中にしまわれている服をじっと見つめる純
ーーーーこんな日が来るなんて 思いもしなかった
クローゼットの中から1着の洋服を取り出す純(どんな服かはわからないように描写)
場面転換 純の自宅の階段付近
2階から純の姉の美咲がパジャマ姿であくびをしながら降りてくる
美咲は廊下を進んで、洗面所に向かう
洗面所の入り口から中を覗いて、驚いた表情を浮かべる美咲
視点が切り替わり、美咲視点の純の姿(大コマ)
純は男物のシャツとパンツを着て鏡の前にいる
髪は耳にかけて、長い前髪は軽く分けて顔を出している。眼鏡ではなくコンタクト
小柄で華奢な美少年の風貌の純
美咲「純……?」
純「おはよう 姉ちゃん」
少しはにかんだ表情を向ける純
美咲「純……その格好……」驚いた表情のままの美咲
純「……変じゃない?」
気まずそう、恥ずかしそうに尋ねる純
美咲「ううん……」
小さく首を振りながら純に近づき、純を自分の胸に抱き寄せる美咲
美咲「きれいよ、純」
優しく笑う美咲
純「うん……」嬉しそうに微笑む純
時間経過効果コマ+場面転換
駅前、2話で洋介と純が待ち合わせをしたときと同じ場所
純と待ち合わせ中の洋介
通行人がちらちら見ている2話の待ち合わせと対比するようにあえて同じ構図で
洋介「あ、純」純を見つけてぱっと笑顔になった直後、
洋介「……っ!」驚いた顔の洋介
※ここで純を東ではなく純と呼び捨てで呼ぶことで、二人の距離感が縮んだことを示唆する
視点が切り替わり、洋介視点の純の姿
洋介の方に歩いて近づく純(これもあえて2話と同じ構図で)
洋介「えー!!」
女装していない純に驚く洋介
緊張して立っている純(心配、不安そうな表情)
洋介に女装ではない自分を受け入れてもらえるか不安に思っている
純「なんとなく……気分転換……というか……」俯きながら自信なさそうに言う純
純を愛おしそうに見つめる洋介
洋介「めちゃくちゃ可愛い」
真っ直ぐに言う洋介
真っ赤になって、黙ってうつむく純
純「ありがとう…」
俯いたまま、小さい声で言う純
純を見て、優しく笑う洋介
洋介「ほんと純は何着ても可愛いなあー」
その場で褒め始める洋介
純「……」
洋介「そもそもセンスがいいからなあ 純は」
純「……」
洋介「あー俺の恋人は世界一可愛いなあー 史上最高に最強」
純「もういいからっ」
怒涛の褒め責めされていっぱいいっぱいになる純
楽しそうに笑う洋介と照れて真っ赤になった純の対比コマ
場面転換
デート中の切り抜き場面を数コマ
服屋で服を選ぶ二人、レストランで向かい合ってご飯を食べている二人、などハイライト的な感じで
場面転換
本屋の中、本棚の前いる二人
洋介「そういえば 純って学校でいつも本読んでるよな」
洋介「何読んでるの?」
純「いろいろ……」
洋介「いろいろかあ」
純「本当に……いろいろだよ。ジャンルとかも特にこだわりないし ああでも」
純「文庫本になってるやつを読むかな……重いから」
洋介「ああ」学校での純を思い出して笑顔になる洋介「だからいっつも文庫本読んでたんだ」
純「……うん」
純(見てたんだ……)照れる純
洋介「あ これ映画化したやつだ」
上の方の棚にある本を指差す洋介
純「面白かったよ」
洋介「読んだんだ?」
純「うん その作者だったら こっちの作品も良かった」
上を向いて棚の本を指差す純
洋介目線の純の横顔
純「知らない? 直木賞取ったやつ」
本棚を見上げて説明をしている純の横顔(首のあたり)のアップ。洋介が純の首筋を見ていることがわかるような演出。純の綺麗な首筋に見惚れている洋介
純「これも良かったけど やっぱ映像化するならこっちの」
洋介「今日さ」純の言葉を遮る
洋介「うちくる?」
洋介「親も妹もいないんだよね」普通の表情で淡々とした感じで
純「ぇあ……」びっくりして変な声がでた純
純が黙り、二人の間に沈黙が流れる
洋介(ミスった……?)心の中で焦る洋介
洋介「あー無理ならぜんぜん大丈」
純「いっ……行く」遮って言う純。焦り、こわばった表情
純「家……行く」
本棚の前で向かい合う二人の引き絵
場面転換 洋介の自宅の部屋
洋介「荷物てきとーに置いてね」
純「……うん」明らかに緊張した様子の純
自然に純の隣に座る洋介
隣の純はどこか緊張した表情
愛おしそうに見つめながら 純の頬に優しく触れる洋介
洋介「やっと触れる」
純「……っ」頬を赤くして俯く
純「あの、今日」
洋介「ん?」
純「その……するの?」
洋介「えっ」驚いた顔の洋介
純「いや 嫌とかじゃなくて、わ、わかってるから あの」焦り動揺している純
洋介「純」
純の様子に気づいて(なんとなく気持ちを察して)優しく声をかける
純「俺 経験なくて だから」いっぱいいっぱいで必死な顔
洋介「じゅーん」
純の顔を覗き込んで、純を落ち着かせるように
洋介「大丈夫だから ちゃんと聞くから」
洋介「ゆっくりでいいから」
優しく笑う洋介を見て、ようやく落ち着く純
「その……」と口ごもりながらも、自分の気持ちを話し始める純
純「俺も桃田と そういうこと したい」
純「のに……ビビっちゃって どうしても」
純「ごめん……嫌いに ならないで……」
涙目で俯く純
一瞬、時が止まったような描写(洋介が驚いて絶句したのを表現)
洋介「はああ!?」
驚いてビク!!となる純も同じコマに
洋介「嫌いとか 5億パーなんねーわ!!」
純(5おく…)
洋介「ねえ純」
純の方に向き直り、真面目な顔になる洋介
洋介「俺 純のこと大好きなんだよ?」
純「……はい……」真っ直ぐな目で言われて、思わず敬語で返す純
洋介「エロいことは正直めっっっっっちゃしたいけど」
純(正直だ……)
洋介「俺と同じ気持ちの純とじゃなきゃ したって意味ないよ」
嘘のない切実な表情の洋介と、うっすらと涙ぐむ純の対比コマ
純「……ごめ……」涙をぬぐう純
洋介「もー ごめん、はもうなしな?」
洋介「やったことないこと怖いと思うのなんて当然じゃん」
洋介「てか俺のほうこそごめん ふつーに舞い上がりすぎた」頭を深く下げる洋介
洋介「その格好で来てくれたのが嬉しすぎてさ」
純「うれしいの……?」
洋介「ったりまえじゃん」
洋介「俺のこと信用してくれたのかなって すげー嬉しかった」
優しく笑う洋介 それを見て純の表情も柔らかくなる
洋介「今日の純 本当に可愛い」
洋介「女の格好の純も 今も 全部きれい」
洋介「可愛い 純 大好き」
おでこ同士を合わせる洋介
洋介「キス していい?」見つめ合いながら
純「うん……」
キスする二人(上半身くらいまでの引き絵)
ーーーーなんでだろう こいつに可愛いって言われるだけで
唇が離れて照れながら笑う二人
ーーーー今まで怖かったものがあんまり怖くなくなって、嫌いだった自分が ちょっとだけましに思えてくる
純「俺も 大好き」
目に涙を浮かべながら、自分から洋介にキスする純
ーーーーいつか俺も こいつにとってそういう存在になれたら とか思う
ラストコマ
空背景にセリフだけのやり取り
洋介「あーーーもーーかわいーーー」「すげー格好つけたけど 持つかなこれーーー」
純「なんでも言うようになったよなお前……」
洋介「純のことを可愛いって言いたい人生だったのよ」
し「……なにそれ」
洋介「照れてるじゃんーかわいーー」
純「……」(照れてる) と手書きで書き込む
おわり
