「おーい、白ちゃーん」

黎と話を終えた私は、今度は白ちゃんと水鏡を繋いでいた。

『元気そうだな、真紅』

「さっき元気になったの」

『何かあったのか?』

「黎といちゃついてました」

『……仲がよさそうで何より』

「へへ~。あ、あとね、私、当主を継ぐことに決めたよ」

『真紅が? 押し付けられたのか?』

「ううん。逆仁さんとお話して、自分で引き受けるって決めた」

『そうか……。黒には言ったのか?』

「うん、話した。頼むわって言われた」

『あいつは……。真紅、失礼な言い方になるかもしれないけど、無理をして引き受けたわけではないんだな?』

「うん、納得出来た。こっちに来てよかったと思う」

『そうか。なら、いいんだ』

「襲名どうのはまた順を追って行くから、白ちゃんにお知らせすることが出来たら、都度連絡するね」

『ああ。また、学校で逢えるの楽しみにしてる』

「うんっ」

――さ、て。

黎と小埜の家、白ちゃんと黒ちゃんには報告した。あとは最難関の師匠だ。