ISの異世界冒険記録

「チゥ、、、ピスピスッ」
IS(アイエス)が旅立ったその日。
近くの木の上からずっと彼女を見つめる一匹の鼠がいた。
彼女は気づかない、気づきもしない。
それは、この世界に「存在しない」はずの
彼女がその場を去った後、その鼠もまた、遠く離れた丘の上へと転移(ワープ)した。
雪一つない丘の上、底に骨でできた異形の尻尾をもつ人物が鼠を拾う。
「そう、歯車はついに動き出したのか。」
彼こそ、この世界の管理者とも呼ばれる八咫神の一人。
彼女が憎む外界の神。
全ての物語を統治する博識な創造神。
その人であることを。