余命半年なのにこいつと恋していいのかよ

「じゃ、俺こっちだから」
作戦は大成功。王理は目を見開いてる。こいつ、面白いな。憎めねぇ。
「安西佃だったらこっちだ」
「今日は病院寄ってく」
あ、と思う。クラスメイトに言われたらどうしよう。こいつは口が軽い。
「ちょ。こっちきて」
ちょっとまずい話だと察した王理は俺を路地裏に誘った。診察時間に若干遅れそうだがしょうがない。
「なんだよ!病院って」
なんで、そんなに怒ってんだよ。
「俺、病気で余命わずかだから」
言って息を吐く。
動悸がする。悔しい。
「は、なんでだよ!聞いてんのかよ」
なんでこいつはこんなに怒ってんだ。普通におかしいし。
「それだけだ」
これは本心。俺は死んだってなんでもない。そんな人間だ。
「ご、めん。俺も秘密を教える」