余命半年なのにこいつと恋していいのかよ

「玲央、好きなの!付き合ってよ」
こいつは幼馴染の薙刀遥(なぎなたはるか)。世の中では「美少女」の類だ。俺にとってはぶりっ子のお邪魔虫でしかないが。
そして俺は小菅玲央。余命半年の持病持ちだ。女には興味ない。
それだけ。特に面白くはない。
「断る」
それだけ言って、俺は遥に背を向ける。こいつには冷たくていい。いや、訂正する。女には冷たくていい。優しくしたりしてしまったら「イケメンくんが私好きみたい」とか騒がれる。
「イケメンくん」とかいう呼称は嫌いだ。容姿しか見てない。
「なんで?私のどこが足りないの?」
どこが足りないだって?聞けるとかいい度胸あるってつくづく思うわ。
「全部だ。顔でも洗って出直してこい」
こんぐらいで十分だ。二度と告白なんてしてこない。すごい顔して泣いてるしな。