「やっほ。お待たせ。安西皇統行くぞ」
王理は明るい。こう言う時にそれをしみじみ実感する。こいつ陽キャだわ。
「悪いな」
俺にしては珍しい発言かもな。遥には「ツンデレで可愛い」とか言われるし。ま、遥がうざすぎるだけか。
ふと頭の中に俺に告白した時の遥が蘇る。でもそれ以上に濃く残ったのはこいつ、つまり王理の告白だった。
「なんだよ。めずらしっ。僕とお泊まり会だよ?おんなじ部屋だよ。隣だよ。ドキッとしてよ」
いやいや、異性じゃないんだから修学旅行でも同じ部屋で隣になっただろ。それの何がドキッて言うん・・いやなんで俺はドキドキしてるんだ。これじゃ俺が王理っていう「男」に堕とされたみたいじゃねえか。なんだよ。悔しい。
「するか」
いつも通りに答えるそれだけのことにどれだけ力がいるんだろう。こいつはまっすぐだ。俺だけ、俺だけこいつを誤魔化して自分を上に立たせようとしてる。最悪なやつだ。
「喧嘩の原因でも聞かせてよ」
絶対にこいつには言わないつもりだったのにこの声を聞くと秘密とか全部さらけ出したくなる。なんで、こうなんだよ。
「わかったよ」
そう答えないわけにはいかなかった。俺が嫌だと言ったら王理はふざけて許してくれる。けれどそんなことが、そんなに簡単なことが俺にはできなかった。
「何?進路?」
普通は進路が原因だと思われるんだな。てかまだ1年だろ。俺は「社会学科」に行かされると思う。千聖がそこに行きたかったから。それ以外は千聖の進む道じゃないから母さんが許さない。
「違う。兄」
なんで俺は嘘をつくんだろう。一度も会ったことないし憎んでる相手を「兄」だなんて言っていいわけがないじゃないか。
「え、小菅くんって一人っ子じゃなかった?」
こいつなんでいちいち、プロフィール帳に載ってるようなことを暗記するんだろ。
「亡くなった兄がいるんだ。小菅千聖って名前で俺が産まれたのは母さんが『千聖の代わり』するため。俺が家にいるといつも『千聖と同じようにすること』が強要されるからそれが嫌で、嫌で家出した。」
こんな言い方最悪だなんて、分かってる。だからって必死に生きた千聖を憎む理由じゃないなんてわかってるよ!けれど、小学生みたいな理由だけど、俺は母さんとか近所のおばさんの中でできるだけ前の順位に行きたかった。だから一番の千聖は邪魔だった。それだけなんだ。
「千聖、かぁ。玲央と似て綺麗な響きだね。っていうかお母さんん酷くない?小菅くんは小菅くんでしょ。お兄さんとは違う存在」
こいつ俺の下の名前覚えてたのかよ。いや、それでなんで俺が嬉しいんだろう。
こいつの意見なんてあったってなかったて一緒なはずなのになんで肯定されたら嬉しいんだろう。
王理は明るい。こう言う時にそれをしみじみ実感する。こいつ陽キャだわ。
「悪いな」
俺にしては珍しい発言かもな。遥には「ツンデレで可愛い」とか言われるし。ま、遥がうざすぎるだけか。
ふと頭の中に俺に告白した時の遥が蘇る。でもそれ以上に濃く残ったのはこいつ、つまり王理の告白だった。
「なんだよ。めずらしっ。僕とお泊まり会だよ?おんなじ部屋だよ。隣だよ。ドキッとしてよ」
いやいや、異性じゃないんだから修学旅行でも同じ部屋で隣になっただろ。それの何がドキッて言うん・・いやなんで俺はドキドキしてるんだ。これじゃ俺が王理っていう「男」に堕とされたみたいじゃねえか。なんだよ。悔しい。
「するか」
いつも通りに答えるそれだけのことにどれだけ力がいるんだろう。こいつはまっすぐだ。俺だけ、俺だけこいつを誤魔化して自分を上に立たせようとしてる。最悪なやつだ。
「喧嘩の原因でも聞かせてよ」
絶対にこいつには言わないつもりだったのにこの声を聞くと秘密とか全部さらけ出したくなる。なんで、こうなんだよ。
「わかったよ」
そう答えないわけにはいかなかった。俺が嫌だと言ったら王理はふざけて許してくれる。けれどそんなことが、そんなに簡単なことが俺にはできなかった。
「何?進路?」
普通は進路が原因だと思われるんだな。てかまだ1年だろ。俺は「社会学科」に行かされると思う。千聖がそこに行きたかったから。それ以外は千聖の進む道じゃないから母さんが許さない。
「違う。兄」
なんで俺は嘘をつくんだろう。一度も会ったことないし憎んでる相手を「兄」だなんて言っていいわけがないじゃないか。
「え、小菅くんって一人っ子じゃなかった?」
こいつなんでいちいち、プロフィール帳に載ってるようなことを暗記するんだろ。
「亡くなった兄がいるんだ。小菅千聖って名前で俺が産まれたのは母さんが『千聖の代わり』するため。俺が家にいるといつも『千聖と同じようにすること』が強要されるからそれが嫌で、嫌で家出した。」
こんな言い方最悪だなんて、分かってる。だからって必死に生きた千聖を憎む理由じゃないなんてわかってるよ!けれど、小学生みたいな理由だけど、俺は母さんとか近所のおばさんの中でできるだけ前の順位に行きたかった。だから一番の千聖は邪魔だった。それだけなんだ。
「千聖、かぁ。玲央と似て綺麗な響きだね。っていうかお母さんん酷くない?小菅くんは小菅くんでしょ。お兄さんとは違う存在」
こいつ俺の下の名前覚えてたのかよ。いや、それでなんで俺が嬉しいんだろう。
こいつの意見なんてあったってなかったて一緒なはずなのになんで肯定されたら嬉しいんだろう。


