鬼封じの姫は、禁じられた恋に囚われる

「家継……」

声が震えた。名前を呼んだのは、拒絶ではなく、縋るような響きだった。

耳元に落ちる声は、さらに熱を孕んでいた。

「夢の中なのか、本当の俺か……証明してみせようか。」

抗おうとする理性が揺らぎ、心臓は狂ったように早鐘を打つ。

違う、と思いながらも、確かに求めてしまっていた。