鬼封じの姫は、禁じられた恋に囚われる

「朝、神社に来ないから……心配で来たんだ。」

「家継……!」

堪えきれずに、私は彼の胸に飛び込んだ。

強い腕に抱きしめられた瞬間、鼓動が一気に高鳴る。

――ああ、この腕だ。この胸の中なら、大丈夫。

涙がにじみ、頬が熱くなる。

「どうした? 何があった?」

家継の低い声に、胸がざわめく。

「あ……」

まさか――鬼に抱かれたなんて言えない。

言ってしまえば、私自身の心の揺らぎまで暴かれてしまいそうで。

「うっ……」

私は横を向いて、家継を見ないようにした。

「真白!」

鋭い声とともに、肩を強く揺さぶられる。

「正直に言ってくれ。じゃないと、俺は……守れない。」

その言葉に、張りつめていた心が崩れた。

「襲われたの……」

「えっ……誰に?」

家継の瞳が、強い光を帯びる。