食欲はないけれど、お腹の子どものためにもしっかりと食事を取らなければと、気を取り直して食卓に着いた。
今日の昼食は洋食らしい。最初に出されたのはとろりと白濁したジャガイモのスープだった。
早速スプーンを入れた翠子は、僅かに眉をひそめたが何事もなかったように「そうだわ、忘れてた。執事を呼んでくれる?」と女中に声をかけた。
食事を再開し執事が来ると「お願いがあるの」と近くに来るように頼んだ。何事か話し、再び食事を始めて間もなくだった。
バタッという音とともに、翠子は椅子から崩れ落ちた。
「若奥様っ!」
「だ、誰か! 早く医者を! 早く!」
騒然とする中、翠子は寝室に運ばれた。部屋に入れるものは、女中のしずくだけ。入り口は警護を担当している男たちが固める。
「どうしましょう、いったいなにが」
慌てふためくしずくに、そっと目を開けた翠子が「しーっ」と人差し指を立てて口にあてる。
そして「大丈夫よ」としずくに耳打ちした。
絶句するしずくに説明して聞かせた。
「あのスープには毒が盛られていたの」
今日の昼食は洋食らしい。最初に出されたのはとろりと白濁したジャガイモのスープだった。
早速スプーンを入れた翠子は、僅かに眉をひそめたが何事もなかったように「そうだわ、忘れてた。執事を呼んでくれる?」と女中に声をかけた。
食事を再開し執事が来ると「お願いがあるの」と近くに来るように頼んだ。何事か話し、再び食事を始めて間もなくだった。
バタッという音とともに、翠子は椅子から崩れ落ちた。
「若奥様っ!」
「だ、誰か! 早く医者を! 早く!」
騒然とする中、翠子は寝室に運ばれた。部屋に入れるものは、女中のしずくだけ。入り口は警護を担当している男たちが固める。
「どうしましょう、いったいなにが」
慌てふためくしずくに、そっと目を開けた翠子が「しーっ」と人差し指を立てて口にあてる。
そして「大丈夫よ」としずくに耳打ちした。
絶句するしずくに説明して聞かせた。
「あのスープには毒が盛られていたの」



