*** 「ここにいて大丈夫なの?」 しずくがこっそりとお菓子を持ってきて窓の外にいる。 昼日中なので人目につくし、叔父や女中頭に見つかっては大変なのに。 「大丈夫です。なんでも月夜野の小公爵様が愛香お嬢様との縁談にお見えになっているから、みんなそっちに忙しいんです」 「そう……」