二つの世界線 四の命

 ため息。

 何回目だろう。

 今日も財布が軽くなる。

 体が鉛のように重くなる。

 心に穴が開き、空気がなくなっていくよう。

 酸素がなくなっていく感覚。

 息苦しい。


 生き苦しい。


「買ってきた」

 ドアを開ける。声が上手く出ない。何かがつっかえている感覚。

「パシリくんが帰ってきたぞー」

 あたりから笑い声が聞こえる。反響してもっとうるさくなる。すっと続いている感覚で消えない。
 買わされた購買のパンを机に置く。多大な出費。こんなことの為にバイトしてるなんて馬鹿みたい。
 断れるわけない。辞められるわけもない。
 逃げ場はない。一生抜け出せない。――この呪いから。











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