夏祭りの夜、レジスタンスは「大人の祭り」を潰す作戦を決行した。花火を消し、屋台を倒し、カップルを引き離す――

しかし、瑚哲がいない。

「瑚哲さんは……?」

七虹が振り返った瞬間、校舎の窓から炎が噴き上がった。

「――ッ!?」

「ごめんね、七虹」

炎の中から現れた瑚哲は、冷たい目をしていた。

「僕はトレーガーさんに雇われてたんだ。君たちのような『子供ごっこ』は、もう終わりにしよう」

仲間たちは逃げ惑い、誰かが叫ぶ。

「七虹さん、助けて……!」

しかし、七虹の手は届かない。