私たちは、当たり前のように地球に住んでいる。また、この世界について興味を持ち、宇宙に関心を向けたりすることもあるだろう。
さて、そこで、今回はまだ人類が見ぬ世界を見たいと思う。

この世界には、地球が三つ存在する。
一つの世界に、三つの地球があるのだ。宇宙の数はわからないが、まあ地球の数は幾つあってもいいだろう。
この三つの地球は、人々が識別する時に分かりやすくするため、「第一の地球」「第二の地球」「第三の地球」と呼ばれている。
第一の地球と第二の地球とでは、地形や住民が瓜二つだ。しかし、時代が全く違っている。
また、第一の地球と第三の地球とでは、地形や住民は違っても、全く同じ時代を過ごしているのだ。
そして、私たちの生存している地球は、第一の地球である。
また、第二の地球では「能力」という超人的な力が使え、第三の地球では「魔法」という非科学的なものが使えるのであった。

そして、この三つの地球を司るのが、二柱の神
「大神」と「邪神」であった。
大神の力の方が強ければ地球の平静は保たれる。しかし、邪神の力の方が大神の力よりも強くなって仕舞えば、三つの地球とその住民らに悲劇が起きてしまう。

悲劇が起こったのは三十年程前……。

邪神の力の方が強くなり、三つの地球の時空が歪み、家族や友達と共に暮らすことが出来なくなるのだ。元の地球に滞在出来る者もいるが……。
また、別の地球へ移動した人は、戻るまで元の地球の住民から「元からこの地球にはいない人」という認識をされてしまう。稀に覚えていてくれる者もいるが、極少数である。

もう一度友人に出会うため、
家族と共に暮らすため、
邪神に決闘を挑む者、三つの地球を繋げようとする者が、今も後を絶えない。

この話は、チャレンジャー達が元の地球を取り戻すまでの物語……。

この話では、第二の地球の日常に飛び込んでいこうと思う。