「バイバイ…。」

 サラッと流れるようにアオイは消えた。

「なんであいつだけ…?何で俺の記憶は消えない?願いを叶えたのに…。」

 困惑だけが残り、鐘の音は止んだ。

 ああ、もう、七月八日。