茜にとったら辛いことだった。
強くて優しい姉のことを、ずっと見てきた。だからこそ自分のことで頭を下げる姿を見たくなかった。
迷惑だけはかけたくなかったのに、また守られているだけだったことが情けない。
黙って聞いているだけの匠。それでも茜の傍から離れようとはしなかった。
しかし、そんな茜に夕方頃に1本の着信音が。電話の相手は彩友美だった。
彼女の話だと、茜の評判を下げたい麻美は、あの後も噓を広めようとしたらしい。
しかし自分のせいで大騒ぎになったことに責任を感じた岡本莉子は。本当のことを話した様子。そのことで麻美がブチ切れてしまったと。
『今、こっそりと電話をしているのだけど、狩野さんが急に豹変してしまったのよ!? 岡本さんに掴みかかってきて。彼女を人質にしてクラスに立てこもっているの』
「えっ? 岡本さんを人質に!?」
『近づいたら殺すとか言ってきて、もうクラス子や先生達まで手が出せない状態なの……まるで操られているみたいな状態というか』
慌てた様子で話す彩友美に、茜は嫌な予感がした。
麻美から呪詛の気配がしていたが、等々人に危害を加えるようになってしまった。
彼女はプライドが高く、人にいいように見られたいと思う願望が強い。だから、そこまでしないと思っていたのに。
茜は電話を切ると、慌てて結羅の部屋に行く。呪詛となると、姉の力が必要だからだ。
結羅に急いで事情を説明して、一緒に匠の車で高校に向かった。その状態では、何をするか分らない状態だ。高校が見えると既に騒ぎになってしまっていた。
慌てて車から降りて、高校の門をくぐる。そうしたら、生徒や教師達が学校の方を見上げて騒いでいた。上の方を見ると、茜のクラスから麻美の姿が。
強くて優しい姉のことを、ずっと見てきた。だからこそ自分のことで頭を下げる姿を見たくなかった。
迷惑だけはかけたくなかったのに、また守られているだけだったことが情けない。
黙って聞いているだけの匠。それでも茜の傍から離れようとはしなかった。
しかし、そんな茜に夕方頃に1本の着信音が。電話の相手は彩友美だった。
彼女の話だと、茜の評判を下げたい麻美は、あの後も噓を広めようとしたらしい。
しかし自分のせいで大騒ぎになったことに責任を感じた岡本莉子は。本当のことを話した様子。そのことで麻美がブチ切れてしまったと。
『今、こっそりと電話をしているのだけど、狩野さんが急に豹変してしまったのよ!? 岡本さんに掴みかかってきて。彼女を人質にしてクラスに立てこもっているの』
「えっ? 岡本さんを人質に!?」
『近づいたら殺すとか言ってきて、もうクラス子や先生達まで手が出せない状態なの……まるで操られているみたいな状態というか』
慌てた様子で話す彩友美に、茜は嫌な予感がした。
麻美から呪詛の気配がしていたが、等々人に危害を加えるようになってしまった。
彼女はプライドが高く、人にいいように見られたいと思う願望が強い。だから、そこまでしないと思っていたのに。
茜は電話を切ると、慌てて結羅の部屋に行く。呪詛となると、姉の力が必要だからだ。
結羅に急いで事情を説明して、一緒に匠の車で高校に向かった。その状態では、何をするか分らない状態だ。高校が見えると既に騒ぎになってしまっていた。
慌てて車から降りて、高校の門をくぐる。そうしたら、生徒や教師達が学校の方を見上げて騒いでいた。上の方を見ると、茜のクラスから麻美の姿が。

